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三つの遺伝子変異が決め手=イネ栽培化、種落下防ぐ―神戸大など


 神戸大と国立遺伝学研究所、英国、ミャンマー、カンボジアの国際共同研究チームは24日までに、野生イネに生じた三つの遺伝子変異が、種子を落ちにくくしたことを明らかにした。米として食べられる種子が穂に多くとどまり、人間が作物として利用するきっかけになった可能性があるという。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。  稲作は7000~8000年前に中国の長江下流域で始まったとされるが、野生のイネは種子がほとんど落ちる(脱粒)ため、作物利用には効率が悪かった。  神戸大大学院農学研究科の石川亮准教授らは、種が成熟するともろくなって脱粒しやすくなる組織「離層」の成長を防ぐ遺伝子変異を発見した。しかし、2006年に発見された離層を阻害する別の遺伝子変異が同時に起きても、脱粒は防げなかった。  研究チームは野生種と栽培種の穂の形の違いから、栽培種が持つ穂を閉じてまとめる遺伝子変異に着目。離層に関する二つの変異と、穂の遺伝子変異の三つがそろって初めて脱粒がほとんど起きなくなることが分かった。  石川准教授は「一つ一つの変異の効果は弱いが、三つ重なると効果が出る。毛利元就の『三本の矢』のようだ」と話した。 (了)【時事通信社】
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