米上院、銃規制法案取りまとめ＝乱射多発で与野党妥協

　【ワシントン時事】米上院は２１日、銃規制強化に関する法案を取りまとめた。相次ぐ乱射事件を受けた与野党合意に基づくもので、２１歳未満の銃購入者への身元確認厳格化などが柱。週内にも上院を通過する見通しだ。 　法案には、殺傷力の高い銃の販売禁止や銃購入年齢の２１歳への引き上げなど、バイデン政権が求めた抜本的な規制は含まれていない。ただ、規制の在り方について懸け離れた主張を展開してきた与党民主党と野党共和党が妥協点を見いだしたことは、一定の前進と受け止められている。 　南部テキサス州ユバルディの小学校で児童ら２１人が殺害された銃撃事件などを受け、規制強化の世論が高まっていた。民主党上院トップのシューマー院内総務は２１日、「今週末までに法案を可決するため速やかに行動する」とツイートした。　【時事通信社】