英政府、アサンジ被告の米移送決定＝異議申し立てで対抗へ

　【ロンドン時事】英国で拘束中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告（５０）について、パテル内相は１７日、米国に身柄を引き渡す方針を決めた。先に引き渡しを認めた裁判所の判断を追認した。アサンジ被告は米国での裁判で刑事責任を追及されることになるが、異議を申し立て移送に抵抗するもようだ。 　英内務省は声明で「裁判所は、引き渡しが抑圧的でも不当でもなく、被告の人権と両立すると判断した」と述べた。アサンジ被告の健康面の不安についても「米国で適切に対処される」との見方を示した。 　これに対しウィキリークスはツイッターに声明を投稿し、「報道の自由と英国の民主主義にとって暗い日だ」と批判。異議を申し立てる考えを表明した。内務省によると、被告には１４日以内に申し立てを行う権利がある。　【時事通信社】