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治療薬評価に向くモデルマウス=アルツハイマー病で開発―理研


 アルツハイマー病の症状をよく再現し、予防・治療薬開発に役立つモデルマウスを新たに生み出したと、理化学研究所の研究チームが8日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズ電子版に発表した。西道隆臣チームリーダーは「有望な予防・治療薬候補『β(ベータ)セクレターゼ阻害剤』の効果を正確に評価でき、病態解明にも応用できる」と話している。  アルツハイマー病は「アミロイド前駆体たんぱく質(APP)」が酵素によって切断され、発生した「アミロイドβペプチド(Aβ)」が脳内に凝集、蓄積して発症する。βセクレターゼはこの酵素の一つで、阻害剤で働きを弱めるとAβの発生量を抑えられる。  しかし、西道リーダーらが2014年に開発し、世界の研究室で広く使われるようになったモデルマウスには、βセクレターゼの働きを高める遺伝子変異を導入しており、阻害剤の評価には向かなかった。  このマウスには神経毒性が高いタイプのAβを増やす変異やAβの凝集性を高めて分解しにくくする変異も一緒に導入している。これらの患者で見つかっている変異を3種類合わせて導入することで、症状の再現性を高めていた。  西道リーダーや綿村直人研究員らは今回、βセクレターゼの働きを高める変異だけゲノム編集技術で除去。残り2種類の変異だけでも症状を十分再現できることを確認した。 (了)【時事通信社】
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