姫路城でウクライナ楽器の演奏会＝同国の奏者、平和祈り―兵庫〔地域〕

　世界遺産の姫路城（兵庫県姫路市）で、ロシアによるウクライナ侵攻の早期収束と世界平和を祈り、ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」による演奏会が開かれた。現在は東京を拠点に活躍するウクライナ出身のバンドゥーラ奏者カテリーナさんが、同国民謡やジョン・レノンの代表曲「イマジン」など５曲を弾き語りで披露した。 　バンドゥーラは５０～６０本の弦から成る楽器。現在、日本国内の奏者はカテリーナさんら２人しかいないという。演奏会には清元秀泰市長やウクライナのコルスンスキー駐日大使らが出席し、夜桜見物客ら延べ約１００人が足を止めた。 　市と同国は、姫路城のウクライナ語パンフレット作成がきっかけで昨夏から交流があったという。今年３月に清元市長がコルスンスキー氏と面会し、演奏会開催に至った。 　カテリーナさんの母親は、侵攻を受け、首都キーウから日本に避難してきたという。カテリーナさんは「戦争が起きていて、とてもつらい。早く平和になって、もっともっと明るいウクライナの歌を聞いてほしい」と語った。　（了） 【時事通信社】