対ロ関係、見直し訴え＝米印首脳がオンライン会談

　【ワシントン時事】バイデン米大統領はインドのモディ首相と１１日にオンラインで会談し、ウクライナに侵攻したロシアからの原油の輸入増を見直し、調達先の多様化を図るよう訴えた。ロシアとの関係が深いインドは対ロ制裁への協力などを控え、中立姿勢を保っているが、米側はインドに関係の見直しを迫った形だ。 　米印首脳のオンライン会談は、日本とオーストラリアを加えた４カ国（通称クアッド）首脳が３月にオンライン会談を開いて以来。米印はこの日、ワシントンで外務・防衛担当閣僚協議（２プラス２）も開催した。 　サキ米大統領報道官は会談後の記者会見で、バイデン氏がモディ氏に「ロシア産原油の輸入増加はインドの利益とはならない」と伝えたと明らかにした。バイデン氏は「インドの原油輸入の調達先の多様化を支援する」考えも強調したという。　【時事通信社】 〔写真説明〕１１日、ワシントンでインドのモディ首相（画面）とオンラインで会談するバイデン米大統領（左から３人目）（ＡＦＰ時事）