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ラマダン開始、食料高騰で不満=コロナ規制は緩和


 【カイロ時事】イスラム教徒が多い中東諸国で2日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。預言者ムハンマドが神の啓示を受けた最も神聖な月とされ、信仰心が高まる。今年は新型コロナウイルス感染拡大後の規制が各国でほぼ緩和されたが、ロシアのウクライナ侵攻も影響し食料価格が高騰。懐を直撃された市民の不満は強い。  ラマダン中はイスラム教徒の五つの義務の一つとして、日の出から日没まで飲食を断つ。日没後は親戚や友人らが集まり豪華な食事を楽しむため、食料需要が1年で最も増えるとされる。  世界最大の小麦輸入国エジプトは、ロシアとウクライナ産に輸入小麦の8割超を依存。小麦の国際価格急騰に加え、3月には通貨ポンドも切り下げられ物価の上昇が著しい。首都カイロで買い物をしていた主婦ヤスミンさん(35)は「値上げでまとめ買いができなくなった。例年よりラマダンを祝う気持ちは冷めている」とこぼした。  食料の輸入依存度が高く、政情不安や経済危機が続くレバノンやシリア、イエメンなどは状況が一段と深刻だ。国連の世界食糧計画(WFP)は「伝統的な祝祭期間でも、今年は数百万人が最も基礎的な食品の購入に苦しんでいる」と懸念を示した。  コロナ下のラマダンは3回目。今年は感染鈍化を考慮して各国で規制が緩められ、エジプトでは公共の場で食事を無料で振る舞う集いを解禁。聖地メッカなどを抱えるサウジアラビアでも感染防止策がほぼ全面撤廃された。 【時事通信社】 〔写真説明〕ラマダンを控えて軍が設けた格安購買所で食料品などを物色する市民=3月31日、カイロ 〔写真説明〕エジプトのラマダンを彩る伝統的なランプ「ファヌース」を売る店=3月31日、カイロ
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