「信頼裏切りおわび」＝近藤社長、再び謝罪会見―自身の関与否定・ＳＭＢＣ日興

　「信頼を裏切ることになり、心よりおわびする」。ＳＭＢＣ日興証券副社長執行役員の佐藤俊弘容疑者（５９）が金融商品取引法違反容疑で逮捕されたことを受け、同社の近藤雄一郎社長らは２４日夜、東京都千代田区の本社で記者会見し、謝罪を繰り返した。 　事件で社長が会見するのは、専務執行役員らの逮捕後の５日に続き２回目。今回も冒頭、「重大な事態を引き起こしたことを重く受け止め、深く反省している」と述べ、深く頭を下げた。 　この日は副社長の逮捕に加え、幹部ら５人と法人としての同社も同法違反罪で起訴された。法人の起訴について、会見に同席した猪瀬真哉取締役は「内部管理体制に不備があったことは否定できない。法人としての責任は免れない」と述べた。 　報道陣からは上層部の関与を問う質問が相次いだ。問題となった「ブロックオファー」取引銘柄の売買で、近藤社長自身が報告を受けたかどうかも問われたが、同社長は「受けていない」と明確に否定した。　（了）【時事通信社】