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震源断層は南北に分かれる=昨年と今回の福島県沖地震―ニュースを探るQ&A


 16日の福島県沖地震は昨年2月13日の地震とほぼ同じ位置、規模で起きたが、宮城県で震度6強・6弱を観測する所が多く、津波も若干大きかった。  ―なぜ違いが。  気象庁や防災科学技術研究所が地震波、国土地理院が地殻変動を解析した結果、昨年2月の震源断層は南側、今回は北側に広がっていた。断層が生じて滑り始めた地点は近くても、滑りが進む方向が反対だったため、今回は北方が強く揺れた。マグニチュード(M)も7.4と、昨年の7.3より少し大きかった。  ―地震の仕組みは。  東北沖の日本海溝では陸側プレートの下に海側プレートが沈み込み続けているが、スムーズに動かず、固着している所があり、ひずみが蓄積される。2011年の東日本大震災を引き起こしたM9地震は、プレート同士の境界が広い領域で一気に滑って起きた。昨年と今回の福島県沖地震はこの境界より深く、海側プレート内部で押す力が働き、上下にずれるように滑る「逆断層」が生じた。  ―大震災の余震か。  気象庁は震災後、東北・関東の沿岸や沖合で続発した大きめの地震を余震と発表してきたが、10年経過した際に余震と呼ぶのをやめた。日本海溝沿いでは震災前からM7以上の地震が時々発生しており、区別できないためだ。ただ、M9地震のエネルギーは極めて大きく、影響は続いている。  ―今後の見通しは。  昨年の福島県沖地震後は、3月20日と5月1日に宮城県沖のプレート境界を震源とする最大震度5強の地震が相次いだ。政府の地震調査委員会の平田直委員長(東京大名誉教授)は「今後も強い揺れや津波に備えてほしい」と話している。(了) 【時事通信社】
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