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元患者に寄り添い後押し=医院勤務の心理士、院長妹も―大阪ビル放火3カ月


 大阪市北区の心療内科クリニックで院長ら26人が犠牲になった放火殺人事件では、勤務していた臨床心理士や院長の妹が、突然心のよりどころを失った元患者らの支援を始めた。事件発生から17日で3カ月。元患者に寄り添って気持ちに区切りをつける手助けをしたり、話を聞いて悩みを共有したりすることで、先に進めるよう後押ししている。  現場となった「西梅田こころとからだのクリニック」で臨床心理士などとして働いていた浜内彩乃さんは1月下旬、ツイッターを利用して事件に巻き込まれなかった元患者と担当カウンセラーをつなぐ窓口を開いた。  事件では現場にいた患者やカウンセラーが亡くなっただけでなく、元患者らのカウンセリングも突然中断された。事件後、ツイッター上で担当カウンセラーの安否を気遣う書き込みなどを目にした浜内さんは、「心の整理がつかないでいる患者がいるかもしれない」と橋渡しを決意。院長の遺族にも了解を得た。  これまでに元患者から約20件の問い合わせが寄せられ、中には犠牲になったカウンセラーへの感謝のメッセージなどもあった。浜内さんの仲介で、カウンセラーが元患者に直接返信したケースもあったといい、浜内さんは「気持ちの整理をつけて、先に進む手助けになれば」と話す。  今月1日には元患者らが交流できるオンラインサロンが開設された。「自分と同じように苦しんでいる人の話を聞いて寄り添いたい」と、事件で犠牲となった西沢弘太郎院長(49)の妹も運営側に名を連ねた。  4日に行われたオンライン交流会で、妹はクリニックに通っていた容疑者の男=死亡=について触れ、「兄は恐らく容疑者を助けられなかったことも悔やんでいると思う」と声を震わせた。  妹は「(元患者らの)手助けができれば」との強い思いを明かした上で、「障害や病気に関係なく、多くの人が悩みを抱えているという現状がある。みんなが助け合って生きられる社会をつくっていけるはずだ」と力を込めた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大阪ビル放火殺人事件の現場となったクリニックの元患者とカウンセラーを仲介する浜内彩乃さんのツイート(ツイッターより)
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