２７０キロの巨大ハタ釣り上げ＝「ご祝儀価格」はつかず―インドネシア

　【ジャカルタ時事】インドネシア南スラウェシ州の漁師が、全長約２メートル、重さ約２７０キロのハタを釣り上げ、話題になっている。 　この漁師は、スラヤール諸島のムナラインダ村に妻子３人と暮らすサブリアントさん（３１）。２月１４日、仲間３人と一緒に引き揚げた。時事通信の取材に「釣るのにかかったのは１０分だが、重すぎて船に載せられず、岸までロープでえい航しなければならなかった」と振り返った。 　岸に着いた後も、棒につるして担ごうとしては持ち上がらず転倒。苦労して市場へ運んだものの、「ご祝儀価格」はつかず、１キロ当たりの単価は普段と全く同じだった。 　それでも、１１歳から荒天を除き毎日出漁し、１日の釣果は合計５０キロがせいぜいだったというサブリアントさんは「１匹で１００キロ超の獲物は初めて」と笑顔を見せた。　【時事通信社】 〔写真説明〕インドネシアで約２７０キロのハタを釣り上げたサブリアントさん＝南スラウェシ州（本人提供・時事）