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トルコ、「実利外交」に軸足=イスラエルに接近、イランとは隙間風


 【イスタンブール時事】年率50%近いインフレで苦境に陥るトルコが、経済協力拡大への思惑から、これまで関係が悪化していた湾岸諸国やイスラエルに接近する実利重視の外交に軸足を移している。一方、核問題を抱える隣国イランとの間ではエネルギー供給でのトラブルも発生。中東主要国の中で比較的イランと良好な関係を保ってきたトルコの変化により、地域のパワーバランスに影響が出る可能性もある。  エルドアン大統領は16日の演説で、今後の外交について「トルコの発展や成長に寄与する国々と一層緊密に接触する」と強調した。アラブ諸国で民主化要求運動が連鎖的に起きた2011年の「アラブの春」以降、イスラム主義者のエルドアン氏は各国に根を張るイスラム組織「ムスリム同胞団」などへの支援を強化していたが、最近はこうしたイデオロギー重視の外交姿勢を後退させている。  エルドアン氏は14、15の両日、同胞団支援をめぐる問題で対立していたアラブ首長国連邦(UAE)を訪れ、トルコへの投資を呼び掛ける「トップセールス」を展開した。  トルコは東地中海での資源開発をめぐる協力への期待などからイスラエルにも秋波を送る。同国のヘルツォグ大統領による3月のトルコ訪問を視野に、これまで自国で保護していた同胞団系のイスラム組織ハマスの一部メンバー追放に動くという観測も浮上した。  こうした中、イスラエルを敵視するイランとの間では隙間風が吹き始めた。イランは1月、トルコへの天然ガス輸出を「輸送上の技術的な問題」で一時停止。トルコでは国内の工場が操業中断を余儀なくされる混乱が生じた。ヘルツォグ氏のトルコ訪問にエルドアン氏が言及した直後に供給が止まったため「イランが不快感を示したのではないか」(地元記者)ともみられている。 【時事通信社】 〔写真説明〕トルコのエルドアン大統領=15日、ドバイ(AFP時事)
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