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西山、勝負どころも冷静に=初マラソンで世界へ一歩―別大マラソン


 初マラソンでも、終始冷静だった。2時間7分台の好記録で優勝した西山は「楽しかったのが一番の感想」と喜んだ。  強い北風の中、レースは35キロを過ぎて大きく動いた。西山は、古賀が飛び出しても慌てず、じわじわと迫る。追い付いた後、40キロを過ぎてから突き放した。「足はきつかったが、ここまできたら勝ちたいという気持ちが強かった。勝負どころでスパートできた」。心は熱く、それでも落ち着いて状況を見極めた。  駒大からトヨタ自動車入りし、27歳でのマラソン初挑戦。その下地はできていた。トラック種目をメインにしつつ、長い距離を踏む練習を積んできた。マラソンへの思いが強くなったのが、東京五輪の切符が争われた2019年9月のMGCだ。  テレビで見て「この舞台で戦いたいと、明確になった」。以前にも増して、練習前後の準備や体のケアにも気を配った。  ターゲットにしていたMGC出場権を獲得。世界選手権代表候補にも名乗りを上げた。「もっと上を目指したい。世界を見据えてやっていかないといけない」。飛躍へ、確かな一歩を踏み出した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕39キロすぎ、先頭争いをする西山雄介(中央)ら=6日、大分市(代表撮影)
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