小田急刺傷、３６歳男を起訴＝殺人未遂罪など―東京地検

　東京都世田谷区を走行中の小田急線車内で昨年８月、乗客１０人が包丁で切り付けられるなどした事件で、東京地検は２８日、乗客３人に対する殺人未遂罪などで、無職対馬悠介容疑者（３６）を起訴した。鑑定留置の結果、責任能力があると判断した。認否は明らかにしていない。 　起訴状などによると、対馬容疑者は昨年８月６日夜、登戸―祖師ケ谷大蔵間を走行中の小田急線の快速急行内で、女子大学生ら乗客３人を包丁で切り付け、重軽傷を負わせるなどしたとされる。 　対馬容疑者は逮捕時、「大量に人を殺したかった。６年前から犯行を計画していた」と供述していた。事件前には、川崎市や新宿区のコンビニ店で飲料を万引きしたり、カッターナイフを所持したりしており、地検は窃盗や銃刀法違反などの罪でも起訴した。　（了）【時事通信社】