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東大周辺「事前に下見」=刃物3本は自分で購入か―逮捕の高2、受験生刺傷・警視庁


 大学入学共通テスト会場の東京大の前で受験生ら3人が刺された事件で、警視庁に逮捕された名古屋市の高校2年の少年(17)が「当日朝、東大周辺を下見した」という趣旨の話をしていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。  所持していた刃渡り約12センチの包丁など刃物3本は、自ら購入して用意したことも判明。同庁少年事件課は周到に事件を計画したとみており、同日、少年の自宅を家宅捜索した。  同課によると、少年は15日午前6時ごろ、夜行バスで東京に到着。地下鉄を乗り継ぎ、文京区弥生の東大弥生キャンパス付近に向かった。  事件に使った包丁のほか、所持していたナイフ(刃渡り約6センチ)と折り畳み式のこぎり(同約20センチ)の計3本について「自分で買って準備した」と説明している。  少年が持っていた黒っぽいトートバッグの中からは、可燃性の液体が入った190ミリリットルの瓶8本と500ミリリットルのペットボトル3本、着火剤とみられるものが見つかった。  逮捕後、「1年前から成績が上がらず自信をなくしていた。目指している医者になれないなら、人を殺して自殺しようと思った」と供述したが、その後は黙秘しているという。  事件は15日午前8時半ごろ、東大農学部正門前の歩道で発生。男性(72)と、受験しに来た女子高校生(17)、男子高校生(18)が背中を包丁で刺され、重軽傷を負った。 (了)【時事通信社】
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