自慢のＦＷ、劣勢に＝スコア以上の力量差―明大・全国大学ラグビー

　３位に終わった関東対抗戦から成長を続けてきた明大。しかし、頂点を争う舞台で、帝京大に雪辱を果たすことはできなかった。主将のＳＨ飯沼は「相手が本当に強かった。完敗」。スコア以上の力量差を痛感させられた。 　自慢のＦＷが劣勢に。スクラムで押される場面も見られ、密集からバックスにいい流れでボールを供給できない。フッカー田森は「（スクラムを）いい形で組んだと思っても、反則を取られることがあって、受けに回ってしまった。準備したことを出せなかった」と悔しがった。 　もう一つの武器となるはずだったラインアウトも、出だしから呼吸が合わなかった。トライへとつなげられたのは後半９分の１本だけだった。 　試合のテーマに「明治のプライド」を掲げていた中、ＦＷが本来の力を封じられた。３年前、日本一を味わった４年生はこれで抜ける。田森は「プライドは取り戻せていない。（３年生の）プロップ２人は残るので、取り返してほしい」。後輩に王座奪還と明大ラグビー復権の夢を託した。（了）【時事通信社】