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「コカ・ポーラ」でにらみ合い=大手飲料と先住民零細企業―コロンビア


 【サンパウロ時事】南米コロンビアの地ビール「コカ・ポーラ」をめぐり、製造・販売元である先住民経営の零細企業「コカ・ナサ」と、世界的飲料大手コカ・コーラがにらみ合っている。コーラ社側が要求する商品名変更をナサ側は拒否。逆に、先住民の伝統的作物であるコカを勝手に商標に使っているとして、コーラ社を訴える構えを見せている。  コカ・ポーラは、南米などが原産で麻薬の原料でもあるコカの葉を使ったビールで、ナサ社が4~5年前から製造。ポーラは現地でビールを指すという。正社員22人ながら、多くの先住民の生活を支えているという同社は、合法的にコカ葉を利用した健康食品や飲料、医薬品を製造・販売している。  騒動のきっかけは、12月初めにナサ社に届いたコーラ社代理人からの書簡だった。コーラ社は「『コカ・ポーラ』という表記は市場で混乱を引き起こし、コカ・コーラの名声を不当に利用する可能性がある」と主張。コロンビアの商標法に反するとして使用の永久停止を要求し、従わない場合は提訴することを示唆した。  これに対しナサ側は、一歩も引かない構えだ。同社のクルティドル共同経営者は、時事通信の取材に「コカは先住民の遺産だが、彼ら(コーラ社)は『コカ』の名称を利用していいか先住民に尋ねたことなどない」と強調。アンデス諸国では生物学的呼称を関係者の許可なく商標登録することは違法だと主張した上で「彼らこそコカの名称を勝手に使う権利がないことを認めてほしい」と、反訴する考えを明らかにした。  両社の「体力差」は歴然としているが、クルティドル氏は「これはダビデとゴリアテの戦いだ」。勇敢な少年が巨人を倒し町を守った旧約聖書の寓話(ぐうわ)になぞらえ、勝利に自信を示している。 【時事通信社】 〔写真説明〕コカ・コーラ社から商品名変更を求められているコロンビアのビール「コカ・ポーラ」(コカ・ナサ社提供)
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