日大教員有志が署名提出＝加藤学長に、改革求める

　日本大前理事長の脱税事件などを受け、日大の現職教員が２０日、執行体制の見直しを求める約１万６８００筆の署名を加藤直人学長に提出した。理事長を兼務する加藤学長は「この力を前に向けて改革を進めていきたい」と応じた。 　署名活動は、脱税容疑で前理事長の田中英寿容疑者（７５）が逮捕された翌日の１１月３０日からインターネット上で開始。現職教員４４人が呼び掛け人となり、理事会メンバーの総辞職などを求めていた。 　今月１日の臨時理事会で理事全員が辞任届を提出しており、外部有識者を中心とした再生会議で運営体制が見直される見通し。署名を提出した文理学部の後藤範章教授は「外部有識者のみでなく、学生や教職員の声を反映させることが必要だ」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕日本大の加藤直人学長に執行体制見直しなどを求める署名を提出した後藤範章教授（右）ら日大教員＝２０日夜、東京都千代田区