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若い世代は飼育意向が強い「エキゾチックペット」感染症や密輸の問題も


3月3日は国連が定める世界野生生物の日。
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(以下WWFジャパン)は、日本で様々な外国産・野生由来の動物がエキゾチックペットとして人気を集めている現状を受け、エキゾチックペット利用とその問題に対する日本の一般市民の意識を調査しました。

日本ではエキゾチックペットが人気
日本は世界有数のエキゾチックペット市場であり、カワウソ、ハリネズミ、フクロウのほか、数多くの希少なカメやトカゲ、カメレオン、カエルなどの動物がSNSやマスメディアを通じて人気を集め、一般家庭やカフェ施設での飼育を目的に売買されています。

実際、日本のフクロウカフェに代表されるエキゾチックアニマルカフェ(触れ合い施設)の数は、東・東南アジア地域で最多であるとされます。
しかし、こうしたエキゾチックペット人気の裏に、感染症、動物福祉、絶滅危惧種、密輸、外来種といった問題が潜んでいることはまだ十分に知られていません。

3人に1人が触れてみたい、6人に1人が飼ってみたいと回答
2021年2月1日から3日にかけて、15歳から79歳までの1000人を対象に行った意識調査では、3人に1人(33%)がエキゾチックペットに触れてみたい、6人に1人(17%)が飼ってみたいと回答(そう思う・ややそう思うと回答)。

特に若い世代で人気が高く、接触・飼育意向を持つ人の割合は10代では2倍近くに上ったほか、10代男女、20代男性、30代女性で触れてみたい割合が50%を超えました。

95%が「問題だと思う・やや問題だと思う」と回答
エキゾチックペットには、動物から人に感染する病気(動物由来感染症)のリスクや、ペットにかかるストレス、絶滅危惧種や密輸問題、外来種による生態系への影響など、さまざまな問題があります。
これらの問題について情報提供した結果、95%が問題だと思う・やや問題だと思うと回答し、最も重要な問題として60%が感染症、次いで18%が絶滅危惧種を挙げました。
しかし情報提供後も、25%が触れてみたい、14%が飼ってみたいと回答し、特に後者の減少幅は情報提供前と比べてわずかでした。

日本のエキゾチックペット利用に関わる問題を解決するためには、適切な規制を早期に導入する政策努力に加えて、一般への広い普及啓発による社会規範の醸成、さらに潜在消費者にターゲットを絞った行動変容と事業者側の改善が欠かせないことが明らかになりました。

可愛くて癒されるエキゾチックペットですが、安易に飼おうとせず、背景にある問題にも目を向けたほうが良さそうです。

【参考】
※WWFジャパン
https://www.wwf.or.jp/

※エキゾチックペットに関する日本の意識調査-2021
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20210304wildlife01.pdf
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