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【草稿完了】女性が活躍する社会とは?女性リーダー12人が語る現状と未来(前編)



2015年10月15日、「Women Shine. Women Lead.」という、女性が経済発展や社会の進歩を推進するうえで 果たす役割について語る公開フォーラムが開催されました。



これは、バンク・オブ・アメリカと、ヒラリー・クリントンによって設立された女性支援NPO団体ヴァイタル・ヴォイス・グローバル・パートナーシップとの協働で生まれた「グローバル・アンバサダー・プログラム」が東京で開催されることに伴って企画されたもの。当日は起業家など12人の女性リーダーたちが登壇し、女性の役割について語られました。



「グローバル・アンバサダー・プログラム」は、女性が持つスキルを活かし、所属するコミュニティの経済活動を促進し、起業家精神を高めることを目的として始まりました。実際のプログラムでは、メンターとメンティーが一対一で今抱えている課題について対話するメンタリングセッション、組織管理やリーダーシップ等のスキル構築のためのワークショップが行われています。



現在政府は、男女の労働参加率の格差に対応した取り組みを進めています。歴史上でも大事な時期を迎えた日本において、同プログラムはリーダーシップを持った女性たちを後押しし、日本経済を促進していく存在へと育てていくことを目的としています。



今回のフォーラムは、4つのパートのパネルディスカッションで構成されました。実際に起業された方や、起業家支援を行っている方々が登壇し、日本の女性雇用における問題や日本の現状について、活発な議論が展開されました。



■女性であることを一旦忘れて


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パネルディスカッション1のテーマは「アベノミクスと女性の役割」でした。ここでは、女性の働く環境においての問題意識が議論されました。



モデレーターは、NHK報道局経済部副部長である飯田 香織さん。パネリストは、小林いずみさん(ANAホールディングス・サントリーホールディングス・三井物産社外取締役)、茅野 みつるさん(伊藤忠商事 執行役員法務部長)、ジェイ・ポナゼッキさん(在日米国商工会議所会頭、モリソン・フォースター東京オフィスパートナー)が登壇しました。



会場からは「管理職に就く女性が増える中でも、社内会議で意見を聞いてもらえないことがまだある。また、役職に就くことに対して当の女性社員が良く思わない場面があるのだが、どうすれば良いか」という質問が上がりました。



これに対して「女性であることを一旦忘れ、一個人であることを自覚することが大切。自分でバリアを張らないようにします。」と小林さんは話します。



女性が成功することに対して、男性が応援する姿勢を持つこと、ともに働くパートナーとして尊重しあう関係が築かれていくことが、仕事の生産性にも関わってくると言えます。



さらに、女性が社会において求められる役割について、茅野 みつるさんは、「客観的にキャリアを見つめ、無意識に自分が担ってしまう役や課せられた役に対して、どう克服するかを考える必要がある」と話します。



しかしその前に、自分自身が女性だということを意識しすぎ、それが相手に伝わり、そのことが障壁となっていることもあるというお二人のご意見には、筆者自身もハッとさせられるものがありました。



また、「なぜ女性が退職していくかというと、女性が就ける仕事で面白いと思える仕事が少ないから。日本人女性が社会に出る準備は、十分にできています。」と茅野さん。



女性は結婚して子どもを産むために退職するというのが、今までの一般的な価値観でした。そのため、女性のチャレンジできる役職の選択肢が狭く、そのことが直接の原因ではないにしろ、女性の就業率を下げている要因と言えるかもしれません。







■女性の多様な視点は組織の競争力向上の要


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︎パネルディスカッション2は、「女性と起業」についてのディスカッションが行われました。



モデレーターには、前の部と同様、飯田 香織さん(NHK 報道局経済部副部長)。パネリストには、金山 亮 さん(デロイト トーマツ コンサルティング ディレクター )、 佐々木 かをりさん(イー・ウーマン、ユニカルインターナショナル 代表取締役社長)、 光畑 由佳さん(モーハウス 代表取締役/子連れスタイル推進協会 代表理事)が登壇しました。



みなさんは、「ダイバーシティ・アンド・インクルージョン」という言葉をご存知ですか? これは、多様性を受け入れ、さまざまな意見やアイディアを聞き入れることで、組織の競争優位性を高める成長戦略のことを言います。このパートでは、ダイバーシティを中心にディスカッションが進みました。



2015年8月末にできた女性推進法などに後押しされて経済界も動き出し、女性起業家を取り巻く環境も劇的に変わりつつあります。



「女性が入ることで、多様な視点を持って世の中を良くしていくことができます。日本の構造を考えて、岩盤である男性たちを変えなければいけない。そのことを考えると、彼らにとってメリットがあることを伝えていかなければなりません。」(佐々木さん)



佐々木さんは、会社が活性化することをデータで説明していくことで、男性たちの意識に訴えていく活動をされています。その結果、周囲の男性たちの意識がようやく変化し、そこから変革が起きつつあると話します。



いよいよ日本でも、女性の活躍できる環境が整いつつあるということを実感するお話でした。こちらのデータにもあるように、女性起業家のほとんどが、地域や家族に関する事業を立ち上げているというデータがあります。女性が社会に参加していくことが増えれば、社会はもっと良くなっていくに違いありません。


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