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「ほどほどワガママ社員」が居るほうが、社員にも会社にもプラスに。



卒業から新生活へ。新しい環境になった人も多かったこの季節、ヤル気いっぱいの人、緊張している人さまざまだと思います。



新しい環境にすぐに慣れて仲間意識ができる、更には組織への帰属意識を持ちながら心地よい環境にしていくにはどうしたら良いでしょうか?また、社員から見て、会社がどんな環境だと心地よいのでしょう?



女性にとっては、社員としてどのように働き続けられるかが一番気になるところ。一方で、会社は「その課題に向き合うことが企業の成長に繋がる」という実感がなければなかなか取り組めないというのが本音でしょう。



お互いが笑える環境はどうしたら作れるのか。その答えにつながるヒントが、ここにありました。



■会社はみんなで作るもの


ここに、社員に既存のゴールデンウィークなどの長期休暇に加えて、「7日間の連休」をとることをすすめた上場企業があります。「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」を全国展開し、九期連続で増収増益を続ける「物語コーポレーション」です。



同社は労働環境の改善や女性の活躍推進に力をいれるなかで、「個の成長実感」「働きがい・休みがい」「物語的大家族主義」「異文化尊重」など、7つの目指すものを定め、具体的なプログラムを組んでいます。



例えば、会社の思いや改革案などを全社員650人に向けてメール配信をしています。それが時として、社員からの反応がやまず、両者の意見交換の場になっているのです。



社長である加治幸夫さんはインタビューの中でその背景をこのように語っています。




以前は、“制度は会社が与えるもの”という意識が社内にあり、我々もどこか自己満足になっていた気がします。議論が活発になってきたのは、“みんなで会社を作るんだ”という意識が社員に根付いてきたのだと誇らしく感じています。



私自身、自分への批判は“エールをもらった”と前向きに受け止めていますし、自分を振り返ることができる良い刺激になる、成長させてもらっていると、ありがたく思っているんです。



 ちなみに、私が「7日間の連休」を決めた理由としては、できれば、社員には海外に行って異文化や外国人と触れてもらいたいという思いがあります。それによって視野が広がり、多様性を受けいれることにもつながる。私自身、いろいろな所でいろいろな国籍を持つ人たちに揉まれながらやってきて、今の価値観が養われました。ぜひ社員にもそういう経験をしてもらいたいのです。





引用元:退職者にもヒヤリング、課題を洗い出し女性活躍進める 物語コーポレーション 加治幸夫社長インタビュー



■周りに合わせて無理になじもうとしない


先の会社とは別の会社では、転職者の こんなエピソードがあります。



採用面接時に、「(入社出来たら、入社後間もない時期にある)サッカーワールドカップへの旅行に2週間行きたい」ことを打ち明けたにも関わらず、採用され、ワールドカップにも行ってしまった方。返ってきたら白い目で見られたり、場合によってはポジションが変わることもありえますがどうなったでしょうか?驚くことに、自分のポジションが変わることもなく、担当プロジェクトの仕事もスムーズにいきました。



ちょっとビックリするお話ですが、これは実話。しかも筆者のパートナーのお話です。



後になって面接担当者に言われたのが「自分もサッカーが好きで過去にワールドカップに行きたかったのに、『どうせ行けない』と諦めてしまったことがあって、とても後悔してたんです。それに、サッカーと関係なく、旅行で得られる経験は大きく沢山あるもので、自己成長にもつながる大事なものですよね。正直大胆な希望に感じましたがその気持ちはよくわかったんですよ。」という言葉だったそうです。



新卒ではなかなか試せない荒技ですが、独特の自分の価値観の軸がプレゼンでき、その内容が受け入れられた例ですね。会社に所属するという立場を踏まえた上で、そんなマイペースな自分を活かしてもらう。自分軸の中にしっかりと足をつけた状態で相手と関わることで、相手との関係性が深まる。それによって 双方共に可能性が広がるのではないでしょうか?



仕事はみんなクリエイティブである。そう考えたとき、あなたならどんな人と仕事を生み出したいですか?



■最後に


私たち一人ひとりが何を思って どう発信するか?



先の「物語コーポレーション」では、経営陣と社員が直接議論や意見交換ができる場がありました。そして、その次に挙げた会社にも共通するのは、いずれも双方からの発信をきっかけに、休みのとり方や働き方を決めているところ。仕事を生む環境も自分たちで創るスタイルだというところです。



今ではこのような、一人ひとりの主体的な姿勢が会社を形作っている会社の成功事例もメディアに出てくるくらいに増えています。ひと昔前の“会社に価値観までゆだねる”ようなものじゃない、「新しい帰属意識」をもつ仲間や社員と一緒に仕事ができるかどうか。それが、私たち社会人の幸せ度を決めるのかもしれません。



多様性を認められる社会は幸せな人が多いことが研究の結果出ています。また、スタッフの個人の幸せについても、自分らしくあれるか?が大事になっています。参考記事:科学的に判明!幸福になれる4つの因子-前野隆司「幸せのメカニズム」。更に、幸せな組織・会社は生産性が高いことをGoogle社も「生産性が20%向上したこと」で伝えています。







書き手:木戸 薫



一児の母、息子は知的障がいを持つ。グラフィックデザイナーの夫と3人暮らし。

営業職、受付業務、フィットネスインストラクターを経て、多様な人との関わりで自分が形成されることを痛感。

現在、障がい当事者の自分たちが ありのままを発信していくことで、ハンデがあっても豊かな気持ちで暮らせる環境を目指し、活動している。


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