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ダウンに迫る性能も!最新のハイテク化繊とは?



ダウンは軽くて温かく、さらにコンパクトなので重宝するアイテムだが、弱点もある。それは、雨や汗で濡れるとロフトが保てなくなり、保温性が低下してしまう点。これに対してポリエステルなどの化学繊維の中綿は、濡れに強いというメリットがあるものの、ダウンと比べるとかさばってしまい保温性も劣るというデメリットもある。


ところが、ここ最近、濡れに強く、乾きも早く、かさばりにくいハイテクな化学繊維が次々に登場しているのだ。そこで今回は、アウトドアブランドが独自に開発した、ダウンに迫るハイテク化繊を紹介する。


※前回までの記事はこちら。

真冬の強い味方”ダウン”、いまさら聞けない暖かさのヒミツ。【ダウンウエアの基礎知識#1】

ダウンウエアの良し悪しは、どう見分ければいい?【ダウンウエアの基礎知識#2】

ダウンウエアはどうやって洗えばいい?【ダウンウエアの基礎知識#3】


アークテリクス「コアロフト」


アトムシリーズなどの中綿に使われているアークテリクスの独自素材がコアロフト。ポリエステルの太い繊維と細い繊維の二種類を使っていて、化繊の中綿の弱点とも言える長年の使用でロフトが低下してしまうのを弾力のある太い繊維が防ぎ、その間の空間に細い繊維を這わせて温かい空気を閉じ込める構造になっている。


さらに繊維一本一本にシリコンコーティングを施してあるため疎水性が非常に高く、濡れてもロフト低下が起こりにくく保温性を維持し続ける。また、蒸れにくいのも大きな特徴だ。



ARC’TERYX × BEAMS 「別注アトムARフーディ」 ¥41040


パタゴニア「プルマフィル」


軽くてコンパクトになるダウンのよさと、水濡れに強い化繊のよさを併せもつ素材ができないか長年研究してきたパタゴニアが開発した新素材がプルマフィル。極細の繊維が絡まりながら紐状に成形された素材。特徴はとにかく軽くて保温力が高いところ。


パタゴニアの「マイクロ・パフ」シリーズの中綿に使われていて、このシリーズのジャケットはパタゴニア史上、最も軽く、最もコンパクトに収納可能なインサレーション入りジャケットとなっている。しかも濡れても保温力が保たれるという。



patagonia「メンズ・マイクロ・パフ・ジャケット」 ¥34560


ファイントラック「ファインポリゴン」


日本のアウトドアブランド「ファイントラック」が開発した独自素材の「ファインポリゴン」は、世界初のシート状の立体保温素材。



化繊の中綿は空気を含みやすいようにワタ状に加工するのが主流だが、このファインポリゴンはシワをもたせた特殊なシート生地を重ねることで、空気の層を作っている。さらに、ワタ状の化繊と比べて速乾性が高いという。また、シート形状なので、偏りや抜け出しの心配がなく、コールドスポットの発生を抑えた縫製が可能で、均一な保温力を得られるという特徴もある。



finetrack「ポリゴンバリアフーディ」 ¥58320(2018年11月発売予定)


ハイテク化繊の多くは登山向け


今回紹介したハイテク化繊は、保温力が高くて濡れにも強いため、そのほとんどが登山用に使われている。登山のように濡れる可能性がある環境下で着る場合には、ダウンに変わる選択肢として考えてもいいほど、化繊は軽量・コンパクトに進化している。


ダウンのハイテク化からも目が離せない


ダウンの基礎知識と題して様々な角度からダウンについて紹介してきたが、実はダウンも現在進行形で進化を続けている。まだまだごく一部のハイエンドモデルに限られるが、最新のものではダウンそのものに撥水加工を施して濡れた状態でも保温力が持続するという、ダウンの弱点を克服した製品も出始めている。これからもダウンジャケットの進化から目が離せない。


 


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