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「じつは60代だと知って驚いた男性有名人」の若々しさを支える、ある2つのポイント


ランキングの専門サイト『gooランキング』が「実は60歳以上と知って驚いた男性有名人ランキング」なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その“ベスト10”は以下のとおりであった。

 
1位:中村正人(DREAMS COME TRUE)

2位:陣内孝則

3位:コロッケ

4位:郷ひろみ

5位:桑田佳祐

6位:荒木飛呂彦

7位:秋元康

8位:小林武史

9位:舘ひろし

10位:明石家さんま

 
たしかに、どの面々も還暦を過ぎているとは思えない若々しさを、オーラとして漲(みなぎ)らせている。まず、全員に共通しているのは、まだまだ各分野の第一線でバリバリやっている的な「現役感」ではないか。「通常の勤め人だと、すでに定年を迎えるお年頃なのに…」といったサプライズは、アンチエイジングを語る際、もっとも大きなアドバンテージとなることに間違いはない。細かい順位はともかくとして、そういう意味では、至極真っ当な結果であろう。

 
ただ、純然と「見た目」だけでジャッジするならば……私が心底から「60代とは思えない」のは、4位の郷ひろみと、6位の荒木飛呂彦だ。ポイントは、ふさふさとした「黒髪」。それに、しゃんとした背筋や、メタボ感がないしなやか(そう)な筋肉によって模(かたど)られる「シルエット」──この2つに尽きる。

 
「黒髪」をふさふささせるのは……正直申して、白髪を染めるなり、精巧な(部分)カツラを使用するなり、植毛するなり……つまり、お金さえあればどうにかなる。しかし「シルエット」は、徹底管理された食生活、地道なジム通い、こまめな身体のメンテナンス……あと、なによりも天性として授かった骨格が大きく影響してくる。

 
ここで、やはり『gooランキング』が配信していた「50歳を超えていると知って驚く男性有名人ランキング」の“ベスト10”を見てみよう。

 
1位:福山雅治

2位:及川光博

3位:hyde

4位:東山紀之

5位:桜井和寿

6位:岡村隆史

7位:唐沢寿明

8位:阿部寛

9位:織田裕二

10位:堀内健

 
ちょっとおかしな表現なのかもしれないが、「50代」の上位にランクアップされた面々は、比較的「ちゃんと驚くことができる」。誰もが20代や30代の男子らに勝るとも劣らない、実年齢に抗った「シルエット」をキープしており、当たり前のようにカッコいい。

 
今年の12月で58歳となった還暦間際の私は、まあ周囲の人たちからはそこそこ「えー! 見えない〜」なんて風に驚いてはもらえる。けれど、その“驚きの度合い”は、残念ながら一つ一つ年齢を重ねるごとに振り幅が減りつつある気がしてならない。原因は薄々わかっている。「シルエット」が年々順調(?)に老いてきているのである。そして、その「シルエットの衰え」を食い止めるためのストイックさを得るには、「諦観」という概念とは無縁な、尋常じゃない永続的なナルシズムが不可欠なのではなかろうか?

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