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密かに静かに進む「主婦の不倫」…仕事と家庭があるにもかかわらず、ふと生まれてしまう恋愛感情とは




 



■仕事と家庭の両立に悩む女性たち



 



夫婦ともフルタイムで働いているのに、家事や育児はどうしても女性の負担が大きくならざるを得ないのが日本の現状。そんな女性たちが、ふっと恋に魅入られることがあるようだ。



 



「女性たちから不倫の相談が増えましたね。相談というか、ちょっと話しておきたいという感じ。やはり『結婚していながら恋に落ちるのは罪悪』という気持ちは強いようで、話すことで重荷を少し減らしたいと思っているように感じます」



 



人生は一度きり。結婚していても恋に落ちるのは誰にでもあり得る話ではある。そんなとき、どうやって気持ちを整理するのか、あるいは始まってしまった恋ならどう対処していくのか。悩んでいるというよりむしろ対処に心を砕いたほうがいいとは思うが、そうもいかないのが「妻」「母」としての責任感と義務感なのだろう。



 



「もちろん、私もやめなさいとも続けなさいとも言いません。ただ、大人としての対処を考えたほうがいいですよとは言いますが」



 



恋すること自体が初めてだったり、何十年ぶりだったりするせいだろうか、男女問わず大人ほど「恋愛感情」の整理のしかたが下手になっているようだ。それは言い換えれば、恋に対して真摯、純粋になっているともいえるだろう。



 



 



■バッシングを横目で見ながら



 



芸能人に対する不倫バッシングは、今も続いている。誰かが不倫となれば、また世間が大きく騒ぐだろう。その風潮をわかっていながらも、不倫に走る男女はいるのだ。



 



「結婚して20年近くたつと、恋愛感情というものが自分の中にあることさえ忘れているんですよ。それがあるとき突然、火をつけられる。自分でもあわてふためくし、その気持ちをどうしたらいいかわからない」



 



この2年ほど、ダブル不倫を続けているマイコさん(46歳)はそう言う。だが時間が経つにつれ、一心に人を想う自分の気持ちが愛おしくなってきたそうだ。



 



「男性と心を分かち合えることがこんなにステキなことだったなんて、と想うようになりました。もちろん、身も心もですが。夫とは友だちのまま結婚してしまったので、恋愛感情を抱けなかった。彼への気持ちとは明らかに違う。恋ってふわふわしていてせつなくて、でも生きていく支えになる」



 



とはいえ、彼女にとって最も大切なのは子どもたち。それだけはブレることはない。そして静かに、そして密かに今日も彼と連絡をとって「心」を分かち合う。


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