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「そんな時代があったんだ…」かつて日本にフランスの郵便局が存在した理由




■明治時代の日本で使用された外国切手



 



身近に切手を集めている人がいたら、耳元で「5118」とつぶやいてみてほしい。もし目がキラッと光ったら、かなり切手に精通した方だろう。



 



横浜には明治13年3月までフランス郵便局が存在し、フランス切手に「5118」の数字入りの消印を押していたのである。だから、「なぜ横浜フランス局の5118を知っているの!」と驚かれるかもしれない。ちなみにこの「5118」はフランスの海外局が横浜に割り当てた固有の番号である。



 



明治の前半に日本に流通していたフランス切手。「5118」の消印は、横浜フランス局を証明している


 



日本史の教科書を開けば、わが国の近代郵便制度は明治4年3月(旧暦)に創設されたと紹介されているが、当初の郵便は東海道など幹線に限られていた。ようやく全国各地に近代郵便が普及したのが明治6年のことであり、同じ年の8月に日米郵便交換条約を締結した。



 



これにより、明治8年1月5日からようやく日本は自国の外国郵便制度に基づいて外国へ手紙が出せるようになった、しかしヨーロッパ宛の郵便もアメリカ経由だったこともあり、在日イギリスは明治12年まで営業が続いたほか、在日フランス局も明治13年3月まで続けており、それまでは日本国内で外国切手を行使していたわけである。



 



 



■当時の切手が100万円以上のプレミアが付くことも!?



 



こうした在日外国郵便局の事例として有名なのが、「デグロン君カバー」だ。日本国内は日本切手、国外はフランス切手で郵送したハイブリッドな外国郵便で、なんと「デグロン君」と横浜フランス郵便局長名を日本語書きされている。現存数は100通未満と少なく、収集家のマーケットに出れば100万円以上の値がつくこともしばしばである。



 



ほかにも横浜イギリス郵便局の消印が「Y1」という消印であり、イギリス局が用意した香港切手に押印されたことが比較的に知られている。だが、長崎イギリス局の消印が「N2」であり、兵庫イギリス局が「D30」だったことまで知っていれば、もはやプロか仙人級の領域である。


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