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煮沸消毒の正しいやり方は?素材別の方法・注意点を徹底解説


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調理器具や赤ちゃん用品などを衛生的に使うために行われる煮沸消毒。アルコールや塩素系漂白剤などの消毒液を使う方法もありますが、煮沸消毒は特別な道具がいらず手軽に行え、また医療機関でも行われている昔ながらの殺菌方法です。この記事では素材別の煮沸消毒のやり方、また煮沸消毒を行う上での注意点をお伝えします。

煮沸消毒とは?

煮沸消毒とは、沸騰したお湯の中に瓶や調理器具、布巾などを入れて煮ることで消毒する方法です。沸騰したお湯の中で一定時間以上加熱することで、ほとんどの雑菌や食中毒菌を死滅させることができます。

どんなときに必要?

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煮沸消毒は以下のような場面で必要です。

・哺乳瓶の殺菌
・ジャムや果実酒など食品を長期保存する際の瓶の殺菌
・布巾や布マスクなどの布製品の殺菌

抵抗力の弱い赤ちゃん用の器具や、食品を長期保存するための瓶、さらに布製品などについた雑菌などを死滅させたい場合に役立ちます。消毒液を使っても消毒できますが、煮沸消毒は鍋と水さえあればよいので、手軽に行うことができます。

熱湯消毒との違いは?

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熱湯消毒はお湯をかけて消毒する方法で、表面の雑菌などを消毒するもの。お湯がかかる時間が少ないため、殺菌効果は煮沸消毒に比べると低くなります。そのためしっかりと殺菌効果を得たいときは、煮沸消毒の方が適しています。

ただし、鍋に入らない大きさのものや、簡易的に消毒したい場合は熱湯消毒の方が向いていることも。状況によって使い分けましょう。

消毒液との違いは?

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煮沸消毒以外にも、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)などを使った殺菌法もあります。一般家庭で行う消毒であれば、殺菌効果に大きな違いはなく、どの殺菌法を選んでも問題ありません。

煮沸消毒は耐熱温度が100度未満のものには向かないため、耐熱温度が低い素材を消毒したいときは、消毒液による殺菌を行いましょう。

【素材別】煮沸消毒のやり方

煮沸消毒はをするときは、まず洗剤でしっかりと洗うことが大切です。汚れが残ったままだと殺菌効果が不十分になります。また食中毒菌や雑菌を死滅させるには、5分以上の加熱が必要です。しっかり時間も確認しましょう。

続いて素材別の詳しい方法を解説します。

瓶、哺乳瓶などのガラス製品

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瓶や哺乳瓶などのガラス製品は、割れないように注意して行いましょう。

<手順>
1.ガラス製品は洗剤を使って洗浄する。
2.鍋底に清潔なふきんをしき、ガラス製品を入れて完全に浸るまで水を入れる。
3.強火にかけ、沸騰したら火を弱める。沸騰が続くくらいの火加減で5分以上加熱を続ける。
4.火を止めてトング等を使って取り出し、清潔な場所で乾燥させる。

鍋底に布巾を敷くことで、ガラス製品と鍋底がぶつかって割れるのを防ぎます。またガラス製品は水の状態から火にかけましょう。沸騰した中にガラス製品を入れると、急激な温度変化により割れてしまう恐れがあります。手順を守って、安全に行いましょう。

ふきん、布マスクなどの布製品

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ふきんや布マスクなどの布製品は、綿や麻素材のものであれば煮沸消毒できます。化繊やシルク、ウールを使ったものは避けておきましょう。

<手順>
1.布製品は食器用洗剤、または中性洗剤などの適切な洗剤を使って洗浄する。
2.鍋に布製品と浸るくらいの水を入れ、強火にかける。
3.沸騰したら、沸騰が続くくらいの火加減に落とし、5分以上加熱する。
4.火を止めて鍋に水道水を注ぎ、手で触れるくらいの温度になったらよく絞り、乾かす。

加熱の途中で布製品が浮いてくる場合は、箸やトングなどで押さえてお湯の中に沈めましょう。

プラスチック容器

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プラスチックは耐熱温度が100度以上のものであれば、煮沸消毒が可能です。必ず品質表示を確認し、耐熱温度が100度以上であるか確認をしたうえで行ってください。

<手順>
1.プラスチック容器は洗剤を使って洗浄する。
2.鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰した中にプラスチック容器を沈める。
3.再度沸騰してから5分以上加熱し、トング等を使って取り出し、清潔な場所で乾燥させる。

鍋底や鍋肌は100度以上になっていることがあるため、プラスチック製品が当たらないよう気をつけながら行ってください。

煮沸消毒の注意点

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煮沸消毒を安全に、また効果的に行うために、以下のことに気をつけましょう。

・消毒したいものはしっかりと洗浄し、汚れをきれいに落とす
・耐熱温度を必ず確認する
・火傷に注意する
・消毒した後はしっかり乾燥させる

哺乳瓶の場合、適した消毒法・手順が説明書などに記載されていることもあります。メーカーの記載に従って行いましょう。

煮沸消毒以外の手軽にできる殺菌法

煮沸消毒以外の方法で消毒を行いたい場合、以下のような方法があります。それぞれの特徴について確認しましょう。

アルコール

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アルコールはスプレーを吹きかけるだけの方法なので、煮沸消毒や次亜塩素酸ナトリウムに比べると手軽に殺菌できます。布製品にはまんべんなくスプレーすることが難しいため向きませんが、ほとんどの調理器具に使うことができます。耐熱温度が低いものや、耐熱温度がわからないものの消毒に向いています。

ただし、水がついている場合は十分に効果が発揮されません。水滴が残っている場合はしっかりふき取ってから消毒しましょう。またアルコール分が低いと効果が薄れてしまうため、70%以上のものを選ぶようにしてください。

次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)

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次亜塩素酸ナトリウムは、一般家庭では塩素系漂白剤として用いられています。金属類に使うと腐食する恐れがあることと、色柄物の布製品は色落ちしてしまうため向きませんが、さまざまな器具類の消毒が可能です。

水で薄めて作った次亜塩素酸ナトリウム液の中に、消毒したいものを5~10分程漬け込み、その後流水でよく洗浄します。希釈濃度によって漬ける時間が変わるため、パッケージに書かれた方法・手順を確認して行いましょう。

なお、消毒液として使われている次亜塩素酸水とは別物となります。

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新型コロナウイルス対策で使われる「次亜塩素酸水」とは?次亜塩素酸ナトリウムとは別物?

外食店舗やスーパーの入り口などで消毒用アルコールの他に「次亜塩素酸水」が置かれているのを見かけたことはありませんか? でも、「次亜塩素酸水噴霧器の使用中止」なんてニュースもあるし、やっぱり危険なのでしょうか?そもそも新型コロナウイルスに効くの?なんて疑問も。今回は次亜塩素酸水に関する様々な疑問を、薬剤師が解説します。

電子レンジで消毒できる?

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電子レンジで調理器具などを加熱して消毒できる、という方法があります。電子レンジで行う場合、加熱ムラがあったり、温度と時間が十分でなかったりと、消毒が不十分になる可能性が考えられます。あくまで簡易的なものとして行いましょう。

また消毒したい器具が電子レンジ加熱対応のものかどうか、確認する必要もあります。中でもプラスチック容器は長時間加熱することで、耐熱温度を超えて変形する恐れがあるので注意して行ってください。

ただし、哺乳瓶は電子レンジで消毒するためのケースがセットになっているものもあります。そのようなものは手順を守れば安心して消毒できるでしょう。

煮沸消毒は正しく安全に行おう!

煮沸消毒は家庭にある道具で、手軽に行える殺菌法のひとつです。正しく安全なやり方を覚えて、効果的に殺菌しましょう。

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