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なんかダルい。雨の日に頭痛が…。梅雨から夏にかけての「プチ不調」を改善する方法とは



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日本の夏は高温多湿で、わたしたちの心身に大きな影響を与え体調不良を起こしやすい季節です。セルフケア(自分の健康を自身で管理すること)を心がけ、本格的な病気に移行する前に身体を整えましょう!


こんな夏の不調はありませんか?


病院に行くほどではないけれど、この時季になるとなんだかだるい。調子が悪い……。そんな経験はありませんか?まずは下記の中から自分の体調に当てはまるものがないか確認してみましょう。


□身体が重くだるい
□食後に眠くなる
□軟便や慢性の下痢
□鼻水や痰が多い
□関節の痛み
□むくみ

□雨の日の頭痛
□やる気がでない
□気分の落ち込み
□風邪をひきやすく治りにくい


三つ以上当てはまった方は、もしかしたら体内に余分な水分が停滞し身体が冷えていることが考えられます。この「余分な水分」とそこから来る「冷え」が上記のようなプチ不調や夏の終わりころに現れるバテの原因になるのです。

漢方の考え方ではこういった、病名のない症状を「未病」と読んでいます。未病とは、病気になる前の段階の身体の不調のことで、放置しておくと本格的な病気となります。

今回は漢方の理論に従って未病を治す指導をする漢方養生指導士の筆者が、夏に起きがちな未病の改善方法について解説します。


冷えに気付かない場合も!?


「上半身が熱くて足先は冷たい」「手足が温かく冷たいものをよく飲む」こういった症状も実は冷えが隠れている場合があります。身体は冷えると自分自身を温めようと働きます。ほてりが出るのもこのためです。隠れた冷えのチェックもしてみましょう。


□お腹を触ると冷たい
□横になって胃のあたりを触るとポチャポチャ音がする
□夏の肩こり
□足首、ふくらはぎなど下半身のむくみがある
□生ものや冷たい物を摂ると下痢する
□尿が透明
□舌がぽってりと厚く、縁に歯型がついている


本人が冷えを自覚していないのにこうした症状があれば、しだいに冷えによる体調不良がでてくるかもしれません。


なぜ冷えや余分な水分が体調不良を起こすの!?


「気血水(きけつすい)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

漢方医学では身体を構成する成分である気、血、水が、体内でバランスよく作られ、体内を滞りなく巡ることが健康な身体の基になると考えます。

気・・・身体を温め動かすエネルギー。体内が温かければ身体の機能はより活発になり、心の健康を保つ原動力にもなります。

血・・・全身に栄養を運ぶ。またうるおし、冷やすはたらきがあり、睡眠状態や記憶力、精神などにも影響します。

水・・・全身に栄養を運ぶ。またうるおし、冷やすはたらきがあり、関節の動きをよくします。血の材料にもなります。

このバランスが崩れて冷えが優勢になると、身体を動かす力が弱り、心や身体にエネルギーを運べなくなるのです。こうなると、消化吸収する力や余分な水分を外に出す力(汗や尿)、心を健やかに保つ力、そういったエネルギーをどんどん損ねていきます。

季節が変わり秋になっても、勝手に体内がガラッと変化するわけではありません。本人がケアせず放置すればその不調はどんどん積もり、秋冬に風邪をひきやすくなります。春にはアレルギー症状が出てくることもあるでしょう。さらにその先にはもっと大きな様々な病気が待っているかもしれません。


冷えと水分の停滞を解消するセルフケアの方法


フル回転で毎日働いてくれている身体を、自分自身で労わりましょう!水分の停滞や冷えを解消するセルフケアの方法を紹介します。


水分のとり方は“ゴクゴク”より“チビチビ”


水分は身体にとって大切な物質です。体内への停滞を恐れて水分を控えるのではなく、適正にとった上で排出の工夫をしましょう!ゴクゴク飲むよりチビチビ補給し、どんどん出して代謝を活発にさせるのが基本です。


食材は身体を冷やすもの・温めるものを組み合わせて


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水分排出効果のある食材は身体を冷やすものが多いので、温める作用のある食材と組み合わせ、生で食べず加熱すると良いでしょう。

水分排出:ナス、きゅうり、とうがん、とうもろこし、あずき、はとむぎ、ドクダミ茶など

身体を温める:にら、ねぎ、にんにく、しそ、しょうが、かぼちゃ、らっきょう、かぶなど


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中でも特にあずきとハトムギは利尿効果が高いのでお粥で食べてみてください。びっくりするほど尿を排出してくれます。しかも、あずきは身体を冷やしませんのでおすすめです。あんこを作って冷凍しておくと、ちょっとむくんだ時にすぐ食べられて便利です。ただし砂糖は身体を冷やしますので控えめに。
筆者は煮たあずきに、身体を冷やさない甘味である「はちみつ」をかけてあんこ風に食べています。


汗冷えは要注意!じんわり温まる運動を


汗をかいたらエアコンの風などで身体が冷える前にふき取り、出来ることなら着替えましょう。着替えるのが難しい時の汗対策として、下着の内側にガーゼを挟み、目的地に着いて暑さが落ち着いてからガーゼを取るという方法もあります。汗をしっかり拭きとったうえでベビーパウダーなどを利用すれば、その後の汗を止めて衣服が湿らず冷えを予防できます。

また、身体の冷えを感じている時は温めるエネルギーである「気」が少ないことが考えられます。汗をかきすぎるような長風呂や運動はますます「気」を損ねてしまうので、温まる程度の入浴、じんわり汗をかくような運動をするようにしましょう。


冷房の強い部屋では貼るカイロ


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人体に影響を与え発病させる原因は様々ありますが、「気候の変化が身体の適応能力を超えた時」にも体調不良が起こります。

体の適応能力や体調不良の原因にはそれぞれ呼び名があります。

・正気(せいき)・・・個々の身体が持つ抵抗力や自然治癒力
・邪気(邪気)・・・・体の不調の元となるものや状態。邪気には風邪、暑邪、寒邪、湿邪など様々な種類があります。

正気の充実した身体は邪気を跳ね返したり戦ったり出来ますが、正気が弱かったり邪気の勢力の方が旺盛であれば発病します。

冬の冷たい空気やエアコンの冷気、は正気の充実した人にとっては体調不良を起こす元にはなりません。しかしその冷えに身体が対応出来ず、心身に不調が起こればその冷気を「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。

寒邪は主に「風邪(ふうじゃ)」と呼ばれる風邪の初期症状のような状態とともに背中から体内に侵入してきます。温めるなどの対策をしないで放置すれば、正気が不足した身体の場合、 ゾクゾクする風邪(かぜ)へと移行することもあります。

職場などエアコンの温度を自分の身体に合わせて調節できないときには、貼るカイロを利用しましょう。身体を温める時は首、足首、手首などの関節部分をなるべく露出させないのがポイント。特に、うつむいた時に首の後ろに出っ張る骨の下あたりに貼れば、かなり身体が温まります。この貼り方は風邪(かぜ)をひいた時にもおすすめの対策です。


筋力アップで代謝アップ


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筋力をつけることは、体内の熱量を増やし代謝を良くすることにつながります。体内が温まれば消化吸収の機能が高まり余分な水分もスムーズに排出されます。筋トレ・ヨガ・ウォーキングなどで、ほどよい汗をかく習慣をつけましょう。


ツボ押しで水分を巡らせよう!


ツボ押しも、体内のバランスを整えるのに有効な方法のひとつです。数秒押してパッと離す、という動作を繰り返してみてください。


陰液(水や血)のめぐりを良くするツボ


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くるぶしの上から指4本分の骨の際を「三陰交(さんいんこう)」、足裏の指を曲げたときに最も凹む部分を「湧泉」と呼びます。このツボを押すことで体内の水分がめぐりやすくなります。

プチ不調の改善法を実践して、元気一杯の夏を過ごしましょう!


セルフメディケーションについて


今回ご紹介した内容はどれも自宅で簡単に実践できるものばかり。医療機関や薬に頼りすぎず自分自身で疾病の予防につながる取り組みをしている方を対象に、政府もセルフメディケーション税制を取り入れています。

セルフメディケーション税制とは、一部の医薬品を購入した際に所得から控除されるというもの。医療費を抑えるためにも自分や家族の健康を守り、未病のうちに身体を整える漢方の智慧を活用してセルフケアを実践しましょう!

厚生労働省:セルフメディケーション税制について


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