米LIFE誌が“この1000年で偉大な業績を残した100人”にも唯一の日本人として選出した葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、新型コロナウイルスの感染拡大による丸1年の公開延期を経て全国公開となる。その北斎を支える妻コト役を、女優の瀧本美織が好演している。自身と重なる部分も多かったという役柄や作品について話を聞いた。

 

―妻であるコトから見た、北斎の印象はいかがでしたか?

実際に柳楽さんが演じている北斎を見た時は、普段は荒々しかったり、絵を描いている時の顔がすごく真剣で、とてもじゃないけれど入っていけるような空気感ではなかったのですが、夫婦だけのシーンでは押したら壊れてしまいそうな、ガラスのような繊細さを感じました。

―二面性というか人間味あふれる人物像でしたよね。

この人はわたしが守ってあげなくちゃいけないという気持ちに自然とさせられました。ふたりのシーンでは、ちょっと男女が逆転するようなシーンもあったと思います。コトも男勝りなところもあるんですよね。

―ご自身とどれくらいリンクをしていましたか?

わたし自身もお世話をすることが好きなほうだと思うので、どちらかというと母性を感じたり、小さい子もすごく好きなので、コトの要素は持っているほうかもしれないです。コトには共感しやすかったので、撮影も入りやすかったです。

―自分のやりたいことを追求する北斎の姿は、この仕事をしている人に通じるものがあると思いますが、そういう意味でこの作品に関わって思うことはありますか?

北斎のように仕事をしている人は、もしかしたら少ないのかもしれないと思いました。わたし自身はどちらかというと、自分のやりたいことをしながら進んできたというよりは、人に勧めていただいたことをきっかけに、このお仕事に出会い、自然と突き動かされてきたところはあると思うんです。
なのでこの映画の北斎を観て、自分ではどうしようもないほどに人生を賭けて、これをやらなければ死ねないと思うほど打ち込めるものを自分で見つけられるということは、素晴らしいことだと思いました。願わくば、わたしもそうありたいなと思いました。これは観てくださる人にも刺激を感じてもらえるのではないかと思います。

―最初の頃は人に勧められたものへの期待に応えていたけれども、途中から仕事への意識も変わったりはしなかったですか?

ひとつひとついただいたお仕事を一生懸命やっていくなかで、そこで楽しさをいつも見出してきました。わたしは人が好きですし、この仕事が好きだなと感じるので、環境にも人にも感謝しています。自分がこの仕事をしていることがいまだに不思議ではあるのですが、人に喜んでもらうことに自分も喜びを感じるので、何か自分が表現したことによって、人生が良い方向に変わったり、少しでも良い影響を与えられたらうれしいなと思います。そこにとても意義を見出しています。

―ちなみに今感じている課題などはありますか?

もっと自分の意見を言ったり、反発していいのでは?とは言われますね(笑)。自分ではそういうつもりはないのですが、自分自身をもっと発信していきたいと思います。

―最後になりますが、映画を待っているファンの方へメッセージをお願いします。

自分の信念をここまで貫き通す北斎の姿に、きっと感じていただくことがたくさんあると思います。みなさんもぜひ自分の人生と重ねながら、自分に素直に正直に生きてみてほしいなと思います。わたしもそうでありたいです。年齢によっても感じ方が違ってくるだろうなと思うので、いろいろと聞いてみたいなと思います。

■配給:S・D・P
■クレジット:(C) 2020 HOKUSAI MOVIE
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記事名:「【インタビュー】瀧本美織、「自分の信念を貫き通す北斎の姿に感じていただくことがたくさんあると思います」