英王室のチャールズ国王（75）が8日、長男ウィリアム皇太子（41）を陸軍航空隊大佐に任命したことが明らかになった。
英メディアによると、王室を離脱した次男ヘンリー王子が、現在も現役王室メンバーであり続けていたら、この役職はおそらく王子に与えられるはずだったという。皇太子が任命されたことは、英陸軍に10年間所属し、アフガニスタンに2度派兵されているヘンリー王子に対する「顔面平手打ち」行為だと王室専門家は米ETに語っている。
この役職は国王が皇太子時代に31年間にわたって務めていたもので、5月13日にミドルワロップの陸軍航空隊センターで正式にウィリアム王子への引き継ぎが行われる。
この日は英ロンドンでヘンリー王子が王室時代に設立した負傷兵士らのための国際スポーツ大会インビクタス・ゲームの10周年記念式典が行われており、王子の帰国に合わせるかのようなタイミングでの発表となったことも話題になっている。陸軍での経験を誇りにする王子への、王室からのちょっとした警告であるとの声もある。
ヘンリー王子はロンドン滞在中に、国王との面会を熱望していたが、多忙を理由に面会できないことを広報担当者が発表している。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
