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11代目豊竹若太夫が西新井大師でお練り 57年ぶり襲名に「世襲じゃない。若太夫に導かれた」


西新井大師で襲名披露公演の成功をお祈願してお練りをした11代目豊竹若太夫

4月に人形浄瑠璃文楽の大名跡を57年ぶりに継いだ、11代目豊竹若太夫(77)が6日、東京・西新井大師の参道でお練りを行った。9日から27日まで、千住「1010シアター」で行う襲名披露公演の成功祈願、地元のみこしも出て、沿道から「11代目」「若太夫」と声がかかると「ありがとうございます」と丁寧に返した。公演の成功祈願法要に出席した後は、書院で「三番叟(さんばそう)」を演じた。

若太夫は「本日は西新井大師でお練りができて、非常に感動致しました。途中、感極まって泣きそうになりました。御みこしも出していただいて、豊竹若太夫という名前は大きな名前なんだということを実感いたしました。若太夫という名前の響きがうねりを呼んでいました。このうねりを1010シアターまで。このまま持って行きたい」と話した。

先月、大阪の国立文楽劇場で襲名披露。現在、国立劇場が改装中のため、1010シアターで東京の襲名披露公演が行われる。襲名披露狂言で「和田合戦女舞鶴(わだかっせんおんなまいづる) 市若初陣の段」を演じる若太夫は「国立立劇場という器を離れた公演も、文楽にとっていいことじゃないかという気がします。西新井大師でお練りをして、本堂で成功祈願もしていただいた。今までと違う場所で、皆さまと接する機会は文楽にとって大きい。国立劇場だけにとどまるのではなく、意義ある第1歩が今日のお練りで始まった」。

祖父である10代目豊竹若太夫以来、57年ぶりとなる11代目の襲名。「若太夫を継ぐのは、私にとって大きな夢だった。知らぬ間に、そういう立場になって、若太夫に選ばれました。世襲じゃなくて実力なんです。そこが、普通の古典芸能と違うところ。2年前に太夫の一番上の『切場語り』に昇格して、これは若太夫を継げるのではと先輩たちに打診したら、継げと言われました。自分で選んだのではなく、若太夫という名前に導かれた気がします」と話した。

そして「今日の法要を通じて、大きな若太夫という名前に包まれている気がします。芝居というのは、その土地、土地でのつながりが大事。もちろん国立劇場もありがたいが、北千住という下町のにぎわって活気のあるところで披露公演をしていただくのは、ものすごく意義のあることだと思う。去年の12月に初めて北千住、1010シアターのお客さまを味わいました。これが芝居の原点じゃないかという息吹を感じました。これは国立劇場では味わえないもの、感謝しています。芸の神様が行きなさいと期待している。違うお客さんが開拓できると思います」と話した。

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