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8KCGで再現する原寸大の金色堂が圧巻!建立900年 特別展「中尊寺金色堂」に行ってきた


東京国立博物館で開催中(14日(日)まで)の<建立900年 特別展「中尊寺金色堂」>に行って来ました。堂内中央に設置された須弥壇に安置される国宝の仏像11体を展示するなど、今年建立900年を迎える中尊寺金色堂の記念すべき節目の特別展です。

中尊寺金色堂は、中尊寺創建当初の姿を今に伝える建造物で、1124年(天治元年)、奥州藤原氏初代清衡公によって上棟されました。数ある中尊寺の堂塔の中でもとりわけ意匠が凝らされ、極楽浄土の有様を具体的に表現しようとした清衡公の切実な願いによって、往時の工芸技術が集約された御堂だそうです。

会場となる場所は、東京国立博物館の本館特別5室。東京都台東区の上野恩賜公園内にあり、JR上野駅が至近と思われますが、JR鶯谷駅からも徒歩圏内ではあります。

金色堂内には3つの須弥壇が設けられており、それぞれの内部に置かれた棺には今も遺体が納められています。なかでも中央壇内部の棺に眠っているとされるのは、奥州藤原氏初代にして金色堂を建立した藤原清衡とのこと。

本展では、この最も重要ともいえる中央壇に安置される国宝の仏像11体すべてを展示しており、またかつて金色堂内を荘厳していた工芸品の数々も紹介されていました。

また注目は、超高精細8KCGにより、金色堂と堂内空間を幅約7mの大型ディスプレイ上に原寸大で再現しています。900年間祈りがささげられてきた黄金に輝く空間を迫力ある美しい映像で体験できる大変貴重な機会であり、上野に金色堂がやって来たといっても過言ではないでしょう。なかなかスチールでは伝わりにくいかも知れません。

8KCGはNHKと東京国立博物館が共同で開発した超高精細なデジタルアーカイブの手法で、まるで実物を写し取るかのように文化財を記録。金色堂は、現地ではガラスの外から拝観するしかないそうですが、本展では8KCGを使って仮想的に堂内へと案内され、きらびやかなこの世の浄土を間近に見ることが出来るのです。

900年間祈りがささげられてきた黄金の聖空間を体感できる、この迫力と美しさは他では得られない圧倒的な体験と言ってもいいと思います。

なお会場では、各種グッズが大変充実していました(写真は取材当時の様子です。

「アルミ蒸着クリアファイル」880円(税込)

アルミフィルムを挟むことにより、通常のクリアファイルにはない光沢と高級感を演出しており、中尊寺金色堂や仏像の輝きを引き立てる特別なクリアファイルに。

邪鬼ファン必見という「邪鬼ぬいぐるみ」3,850円(税込)

国宝の持国天立像に踏みつけられている邪鬼がぬいぐるみになっていました。邪鬼の形状をかたどったユニークな形に注目で、クッションにも最適とのこと。

多種多様な「アクリルスタンド(小)」も! 各1,320円(税込)

音声ガイド、ナビゲーターは大人気声優の梶裕貴さんです。

情報満載の「図録」です。今回のために撮り下ろした本展展示作品50件をフルカラーの図版で紹介しており、図版の他にも多彩なコラムや論文、作品解説はもちろん、四季折々の中尊寺の風景画像を余すところなく掲載したもの。国宝仏像11体は複数カットを使用しており、その繊細な造形を堪能できる大変貴重な1冊となっています。

なお、同展示終了後は、<特別展「法然と極楽浄土」へと変わります。

(執筆者: ときたたかし)

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