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表皮を作る基底層の役割








基底層とは?




基底層とは、肌の表皮層の中でも一番下にある部分。真皮層との境目にある層の事です。

表皮層の細胞は全てこの基底層で作られ、基底層で新しい細胞が作られる毎に古い細胞が肌表面へと押し上げられていきます。




基底層には肌を作る細胞だけではなくメラニンを作る細胞もある




基底層は立方体から円柱状の細胞がぎっしりと詰まったような状態となっていますが、その中には新しい肌の細胞を作る「基底層細胞」だけではなく、日焼けなどで肌の色を黒くする「メラニン」を作り出す「色素細胞(メラノサイト)」という細胞も存在しています。

割合としては基底層細胞が95%、メラノサイトが5%なので、20個に1個くらいがメラノサイトとなっている状態です。




基底層が持つ3つの役割




基底層には大きくわけて3つの役割があります。




新しい肌の細胞を作る




基底層にある細胞は、一定の周期で細胞分裂を行い、新しい肌の細胞を作ります。

基底層で細胞分裂が行われる際は、基底層側に分裂の元となる細胞はそのまま残り、新しく作られた細胞が肌表面側に作られます。



この働きには成長因子であるEGFなどが関係していて、基底層の細胞に体内で作られたEGFがくっつく事で、細胞分裂が開始します。

そのため、加齢などによって体内におけるEGFの分泌が減少すると細胞分裂の頻度は減少し、新しい細胞が中々作られなくなります。




メラニンを作る




基底層に存在する色素細胞は、日光などにより紫外線を浴びると活性化し、メラニンという色素を作り出します。

メラノサイトで作られるメラニンは紫外線を吸収して無害化するという働きがあり、メラニンが適切に作られる事で肌が紫外線によってダメージを受ける事を防止しています。

メラニンは肌のターンオーバーと共に肌の外へ排出されていくため、基本的にはある程度の期間がたてば無くなりますが、肌の代謝が落ちるとメラニンが残ってシミなどのトラブルとなります。




基底膜が表皮を支える




基底膜という、基底層と真皮の間にある膜は基底層の細胞が作り出します。

基底膜は主にコラーゲンで構成される厚さ0.1マイクロメートルの非常に薄い層ですが、この基底膜がある事で表皮の細胞が真皮と結合し、支えられています。

また、基底層より上の細胞には血管が無いため、血液による栄養の受け渡しを行う事ができませんが、基底膜の特殊な構造によって栄養や水分を真皮からとどけられるようにしつつ、肌の老廃物などが真皮に吸収される状態を作る事ができています。



基底膜は紫外線によって活発になる酵素が分解を行ってしまうため、基底膜を丈夫に保つためにはUVケアが大切です。




基底層の細胞が破壊されると表皮は再生しなくなる




肌の細胞はある程度ダメージを受けても基底層によって新しいものが作られますが、新しい細胞を繰り出す基底層が傷ついてしまうと、そもそもターンオーバーが行われなくなってしまいます。

もちろん、基底層の細胞もある程度再生する能力を持っているため、一度傷ついたら完全に復活しないというわけではないのですが、一度に広範囲が傷ついてしまうと基底層の細胞が再生しきる事が出来なくなるため、いつまでも表皮が回復しきらないという状態になります。

そのため、ヤケドなどで広範囲の肌が傷ついてしまった場合は皮膚移植などの治療が必要となります。


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