こころが疲れていると、お肌の不調にも
梅雨時期ならではの不快感
今年もいよいよ梅雨入り。梅雨と言えば、雨が続いて、太陽が出ていてもすっきりせず、雲がどんよりして重い…。この季節ならではの悩み、“湿度が高いこと・湿気の多いこと”が、私たちの健康にも大きくかかわっています。
さらに、最近はコロナ禍で外出を控えることが多く、心が苦しいなど、メンタルの不調も感じやすいのではないでしょうか。
こころの疲れと気の流れ
東洋医学・中医学の考えとして、「季節の移ろいによる体調の変化」があります。この梅雨の季節や夏の時期は、“湿気が多い”ため、「湿邪（湿気・高い湿度による、体の不調）」が体に出てきます。
もちろん、適度な湿気、美容としては保湿は、お肌を美しく、潤いを保つために大切な要素ですが、ここでは、季節による“湿”の影響をお伝えします。
「湿邪」は、“気の流れが停滞し、体、特に下半身の重さ、だるさ”を感じてしまいます。このような“気の停滞”は、私たちのこころの不調にも大きな影響をあたえます。本来の「気」は、私たちの体の中で動きや変化を続けて、“ヘルシーな体とこころ”を保つためにとても大切な要素の一つです。
そして、このような体の中の不調は、お肌の美しさ、色やツヤ、みずみずしさなどにも影響してしまいます。そのため、スキンケアの効果が得られない、メイク映えしない、時間がたつと顔色がわるくなる…などお肌の不調をきたしてしまうのです。
“心地よい香り”でこころ・お肌の美しさを
良い香りを感じてみませんか
このような不快症状を和らげるために、好きな香り、心地よいと感じる香りの空間で過ごしてみてはいかがですか。
お家で過ごす時間が長くなった今、特に湿気が多い季節になると、お部屋に気になる“におい”がこもりがちになります。体調の不快、だるさを感じる上、嫌な“におい”があると、よりいっそう不快感を感じやすくなります。
一方で、「心地よい香り」を感じると、香りの種類によって、リラックス効果や元気がでる効果など、メンタルのバランスを整えてくれるので、その時々で多くの効果をもたらしてくれます。
「かおり」の効果で美しくイキイキとしたお肌に
かおり・脳と自律神経
「かおり・におい」は、鼻を通じて、次のような経路をたどって私たちの体に認識されます。
「かおり・におい」など、鼻に対する刺激を感知すると、嗅細胞の興奮により電気信号が出て、神経を通じて脳の大脳辺縁系に到達し、その後、大脳皮質の嗅覚野で「かおり・におい」を認識します。
もともと、「嗅覚」は、生物の進化の中でも、生命を守るために、原始的に発達し、“五感”の中でも特殊な感覚です。
さらに、大脳辺縁系は、自律神経・ホルモンの分泌等をはじめ、生命維持にかかわり、“感情”を感じる重要な中枢です。「かおり・におい」はここを通じて、良い・不快のそれぞれを感じます。
そのため、“心地よい”と感じる香りは、私たちの脳が「快」を感じるため、とても良い効果があります。そして、大脳辺縁系にかかわる、自律神経・ホルモンバランスを整えてくれるため、体の内側から良いように調整できる要素の一つなのです。
良い香りを感じながら、お肌も美しく
このような内側からの活性化は、「気」の停滞の解消にもつながり、理想的な「気のスムーズな流れ」をサポートするため、こころも体も元気になり、内側からイキイキとした美しいお肌を取り戻すことにもつながります。
良い香りはメンタルの面からも、こころが満足して整うので、お肌の美しさにも良い効果があります。
お肌本来が健康的になるので、お気に入りのスキンケアの効果が多く得られたり、メイクアップもよりいっそう栄えるから、見た目の美しさ、魅力的なお肌になります。
鏡を見ることが楽しみになり、気持ちもあがるから「かおり・メンタル･お肌の美しさ」の嬉しいサイクルがインナーからあふれてきます。
エッセンシャルオイルのかおりがお肌とこころの美しいサイクルへ
心地よいかおりは、そのときの気分、体調、季節などで、それぞれ違います。そこで、オススメしたいかおりの愉しみ、ヘルスケアを含めた美容にも効果があるものは、「アロマテラピー」です。
「アロマテラピー（aroma-therapy）」は、「芳香（アロマ）・療法（テラピー）」が言葉の語源になっています。
植物による美容やヘルスケアは、古くは古代エジプト時代にも遡るほど、古くから親しまれていて、時を越えて長い間、時代の流れで形を変えながらも残っている代表的な美容メソッドの一つです。
「芳香」は、植物由来の抽出した成分（芳香物質）の天然の精油（エッセンシャルオイル）のことです。このエッセンシャルオイルのかおりを利用して、バランスを整えて本来の美しさを引き出したり、リラックス、リフレッシュすることにつながります。
好きなかおりを選んで、自分が心地よいと直感で感じるかおりが、その時、体が必要としているかおりです。
かおりを取り入れたホームケアで“こころとお肌”をヘルシーに
湿気を多く感じる梅雨から夏の季節は、「湿邪」の影響で“気の停滞”による不快感、そのことによるお肌への悪影響が出やすい時期です。このような時期だからこそ、香りから気分転換をすることをオススメします。
良い香りでメンタルを整えて、自律神経やホルモンバランスを整えると、お肌も内側から自然とイキイキとしてきます。そして、スキンケア効果をアップさせるサイクルをぜひはじめてみませんか。
毎日のライフスタイルに、心もからだも喜ぶ香り豊かなケアを取り入れてみましょう。
大谷翔平・野球ニュース