TIS株式会社は、XR技術で創造した空間内でのコミュニケーションを実現するリモートコミュニケーションサービス群「XR Campus（エックスアールキャンパス）」シリーズを展開しています。
今回同シリーズから、360度カメラの動画をベースとした空間で遠隔での施設見学やバーチャルツアーを実現するサービスである、「XR Campus – ツアー」のトライアル版が2021年6月下旬より提供開始されることが発表されました。
トライアルサービスへの申し込み開始は6月8日からで、9月末まで利用可能です。
「XR Campus –ツアー」とは？
「XR Campus – ツアー」は、360度カメラで撮影した現実空間の映像をベースに作成した空間に、アバターで参加するバーチャルツアーサービスです。
「XR Campus – ツアー」では、
・空間内を移動する
・参加者同士でコミュニケーションをとる
といったことも可能となっています。
XR Campus –ツアー 利用イメージ オフィス見学ツアーの様子
ユーザーは空間内にアバターとして表示され、自分の目線で空間内を見学するなど、自由に動き回ることができます。
空間内にアバターが表示されることにより、ユーザーは「その場に存在する感覚」を得ることができ、より臨場感を伴うツアー体験が可能となります。
またアバターが表示されることで、ユーザーの顔が表示されない状態でも、ユーザーとホストが相互の存在を感じながらコミュニケーションをとることができます。
想定している利用シーン
・工場などの施設見学や、ショールーム見学などのリモート開催
・観光地などのプロモーション
XR Campus –ツアー 利用イメージ 梅園をバックに記念撮影
サービス開発の経緯
TIS社では2017年頃からXR技術に関する研究開発を開始しています。
これまでに
・工事の作業手順をMR上で可視化する実証実験
・スポーツのファンイベントでのVR技術活用
など、様々な取り組みを行っています。
中でも、リモートコミュニケーションに関しては、コロナ禍以前から物理的な距離や身体的な理由で移動が困難な状況を想定したサービス開発に着手し、VR技術をベースとしたバーチャル空間上でのミーティングツールや、AR/VR技術をベースとしたアバターを使ったリモート接客や施設案内などの研究開発および実証実験を重ねていました。
昨年からのコロナ禍を背景に、リモートコミュニケーションへのニーズがより具体的となってきており、そういった背景から施設見学や観光ツアー、イベントなどにおいて、リモートでも臨場感のある体験を提供する「XR Campus –ツアー」がサービス化されています。
「XR Campus」シリーズについて
XR Campus シリーズ 全体像
XR Campusは、TIS社が開発した”XR技術により様々な空間を創造し、その空間上で目的に応じたコミュニケーションを可能とするサービス群”の総称です。
今回トライアルサービスを開始する「XR Campus – ツアー」を始め、店舗イベントなどを可能とするイベントサービス、ミーティングサービスなどの順次リリースが予定されています。
詳細はこちら：XR Campusシリーズ
「XR Campus –ツアー」の概要
「XR Campus –ツアー」は、VR空間上でツアー型イベントの実施が可能となる空間共有コミュニケーションサービスです。
VR空間は、リアルな空間の360度動画をベースとして作成されており、ユーザーとホストはVR空間上にアバターとして表示されます。
アバターには
・ボイスチャットやテキストチャットでコミュニケーションをとる
・リアクションボタンで感情を表現する
・空間内を移動したり、視点を変える
といった機能が搭載されており、ユーザーとホストが同じ場所にいる感覚を持ちながらインタラクティブにコミュニケーションすることが可能となっています。
詳細はこちら：XR Campus – ツアー
XR Campus –ツアー トライアルサービスについて
＜トライアルサービス パッケージ概要＞
トライアルサービスでは、XR Campus-ツアー正式版の一部機能が制限されています。
【申し込み開始日】2021年6月8日
【価格】99万円(税抜)～
問い合せはTIS社（xrcampus@tis.co.jp）まで。
まとめ
TIS社が、トライアルサービスの提供開始を発表した「XR Campus –ツアー」は、VR空間上でツアー型イベントの実施が可能となる空間共有コミュニケーションサービスです。
アバターとなったユーザーやホストが、インタラクティブなコミュニケーションをとりつつ、臨場感を持って施設や観光地の体験をすることができます。
食品工場見学など感染症対策が必要な施設でも、VR技術を活用することで再開できるツアーが色々ありそうですね。
Copyright ©2021 VR Inside All Rights Reserved.
大谷翔平・野球ニュース