2021年1月11日から開催されている世界最大の家電イベントCES2021にて、レノボがARグラス「ThinkRealityA3」を発表しました。
同社の発表によると「ThinkRealityA3」をビジネスユーザー向けに2021年半ばに発売する予定であるとのことです。
CES2021でレノボの「ThinkRealityA3」が正式に発表
新型コロナ禍の影響で今年は完全デジタル形式で開催されているCES2021は、それ自体がデジタルイベントの可能性を拓くものとして例年以上の注目を集めています。
そんなCES2021にてレノボはエンタープライズ向けのARグラス「ThinkRealityA3」を発表しました。
これまで複数のリーク報道による憶測でしかなかったレノボのARグラスの情報ですが、今回の発表によりデバイスの詳細が明らかになっています。
「ThinkRealityA3」は
仮想モニターの使用
3Dオブジェクトの表示
没入型トレーニング
という3つのユースケースを想定しているようです。
「PCエディション」と「インダストリアルエディション」の2種類で提供されることになっていて、後者にはより耐久性のあるインダストリアルフレームオプションが含まれています。
レノボはこのARグラスのことを「スマートグラス」として紹介していますが、空間を認識する機能がある没入型ディスプレイは明らかに拡張現実用のデバイスと重なるものです。
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「ThinkRealityA3」の全容が明らかに
ステレオスコピック1080pディスプレイを駆動するQualcomm Snapdragon XR1を搭載している「ThinkRealityA3」は「最大5つの仮想ディスプレイ」を表示することが可能です。
そのため、ユーザーが通常の業務を行いながら、ディスプレイへのプライベートアクセスを必要とする状況にも対応することができます。
また、レノボによると「ThinkRealityA3」を利用するためには
WindowsPC
Qualcomm Snapdragon800シリーズプロセッサ以上をを搭載したモトローラスマートフォン
が必要となります。
光学系については多くのテック系メディアは導波路ベースの光学系が利用されていると予想されていましたが、NrealLightなどでも使われているバードバス光学系が採用されているようです。
「ThinkRealityA3」は2021年半ばの販売開始を予定していますが、現時点では詳細な価格は発表されていません。
まとめ
完全オンラインのイベントとして開催されているCES2021で、レノボがARグラスを発表しました。
かねてより開発が噂されていたデバイスではじめて全容が正式に明らかにされたことになります。
ただ、発売開始は2021年のなかばとなっているため、ここからさらに修正や改善などが施されることもあるかもしれません。
CES2021ではレノボの他にも多くの企業がXRデバイスを発表しており、XR分野の世界的な盛り上がりを感じさせます。
レノボをはじめ他の企業のさらなる取り組みにも期待したいですね。
参考:Lenovo Reveals ThinkReality A3 Lightweight AR Glasses for Enterprise[Road to VR]
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