2020年12月2日、ホログラフィックディスプレイの開発で知られているLookingGlass Factoryは、同社初の「ポートレート指向」の3Dディスプレイを発表しました。
「Looking Glass Portrait」という名前のディスプレイは、個人使用を目的とした最初の3Dディスプレイであり、いつか従来の画像に取って代わる可能性のあるものになると期待されています。
人物やキャラクターのために設計された「Looking Glass Portrait」
「Looking Glass Portrait」は、Looking Glass15.6やLookingGlass8Kといった過去のLookingGlassデバイスとは異なり、個人向けに特化した3Dディスプレイです。
新しく改良された光学系を搭載した7.9インチのホログラフィックライトフィールドディスプレイを備えており、ポータブルで使いやすいホログラフィックソリューションを提供します。
追加のヘッドギアや3Dメガネを必要とせずに、最大100の3D画像/動画を複数の人と同時にみることも可能です。
また、「Portrait」の最大の特徴と言えるのは新しいスタンドアロンモードです。
内部に搭載されたコンピューティングとホログラフィックソフトウェアスタックのおかげで、テザーPCやMacを必要とせずに60fpsで3Dコンテンツを表示できます。
もちろん、より複雑で高度なコンテンツを実行するために、3Dディスプレイを外部コンピューターに接続することも可能です。
UnityやUnrealEngineなどのクリエイティブソフトウェアにも対応
「Portrait」はすべてののLookingGlassデバイスと同様に、「HoloPlay Studio」を含むいくつかのプラグインと互換性があります。
「HoloPlayStudio」は、
キャプチャされたホログラフィック写真
アニメーションの3Dキャラクター
その他のさまざまな没入型メディア
といった最大1,000個の3Dコンテンツを iPhone X、11、および12を通してアップロード、編集、共有できる新しいアプリです。
「AzureKinect」と「IntelRealSense」を使えば3Dビデオメッセージを録画して他のLooking Glassユーザーに送信することもできます。
また、これ以外にも
Autodesk
Blender
Maya
Unity
UnrealEngine
などの人気の高いクリエイティブソフトにも対応しています。
Looking GlassFactoryのCEOであるShawnFrayne氏は
私は幼い頃から、自分のホログラフィックディスプレイを手に入れることができる瞬間を夢見ていました。
誰かにホログラフィックの誕生日メッセージを送ったり、私の素晴らしい孫娘にホログラムとして挨拶したりするのはどういうことか想像しました。
ブルックリンと香港を拠点とするチームによる6年間の作業の集大成である、Looking Glass Portraitは、これまで以上に多くの人々にとってこれらの夢を実現します。
と述べ、個人向けホログラフィックディスプレイがユーザーにとって価値が大きいことを強調しています。
「Looking Glass Portrait」は現在、Kickstarterにて最初の2日間は200ドルの割引価格で予約注文が可能になり、その後は349ドルの通常価格となるとのことです。
まとめ
新しいホログラフィック3Dデバイスが登場しました。
これまでは高度なホログラムディスプレイは企業向けが中心となることが多いですが、今回の「Looking Glass Portrait」は個人向けです。
しかも、自分が使っているクリエイティブアプリと連動させることで作品を展示することっもできるようになります。
新しい作品発表の方法を活用する新世代のアーティストもこれから多く出てくるのではないでしょうか。
参考:Looking Glass Portrait Is Your Own Personal Holographic Display[VR Scout]
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