2017年にMerge Labsがリリースした「Merge Cube」は安価で手軽にAR体験ができるツールとして話題になりました。
特に教育現場での活用が進んでおり、最近ではFacebookやInstagramを通じて楽しいAR教育コンテンツの提供も進んでいます。
キューブにスマホをかざすだけでAR体験ができる「Merge Cube」
「Merge Cube」は、VR/ARデバイスなどで知られるMerge Labsが2017年にリリースしたARツールです。
各面にマーカーが付いているキューブをスマホにかざすだけで、ミニゲームやバーチャルペットのようなインタラクティブなARコンテンツに触れることができます。
価格も20ドルと非常に安価だったため、MicrosoftのHoloLens(3,000ドル)よりも手頃に高品質なAR体験ができる方法として話題となりました。
特にMerge Cubeに注目した分野が教育現場であり、
人体
細胞
ウイルス
太陽系
といった教育用フィルターがリリースされています。
ARを使うことで、児童たちは宇宙や鼓動する心臓を手に持つなど、現実の世界では通常はできないことをできるようになり、想像力と好奇心をより刺激されることになります。
そして、教室で行われる伝統的な学習方法と組み合わせることで、児童にとっては退屈な授業が楽しいものになりました。
さらに最近ではFacebookやInstagramを通じて、世界中のARクリエイターによる教育コンテンツの提供が行われるようになっています。
Spark ARでAR教育コンテンツの開発・教育が容易に
こうした流れの背景には、世界中に40万人のクリエイターがいるとされているFacebookのAR開発プラットフォーム「Spark AR」があります。
通常教育用ARをソーシャルメディアに導入するには、それなりの準備が必要となります。
しかし、Spark ARを使うことで
スマホ
InstagramまたはFacebookのアカウント
MergeCube
さえあればInstagramの投稿、リール、さらにはるInstagramストーリーを通じて、クリエイティブなARオブジェクトをソーシャルメディアに持ち込むことが可能です。
さらに、MergeチームとSpark ARチームは連携して、ARコンテンツがInstagramやFacebookなどのプラットフォームに楽しく、しかも児童が友人と簡単に共有できるように工夫を続けています。
特にパンデミック以来、家庭学習が多くなって以降、ソーシャルメディアは教育の大きなチャンネルの一つとなりました。
教育用ARコンテンツを使うインフルエンサーも登場
教育ARがソーシャルメディアで活用されるにつれて、これらを使ったインフルエンサーも登場するようになっています。
giftedteacher305(Instagramアカウントへのリンク)というアカウントで活動するTonyaDiaz -Rothman氏は、Merge Cubeを最初に発見して以来、教育コンテンツの動画を多数アップロードしてきました。
彼女の投稿には、教室で同じことをしようとしている仲間の教育者から多くのいいねやコメントが寄せられいます。
現在では約5万6千人のフォロワーがチェックインし、AR、ソーシャルメディア、教育をどのように融合すれば理想の仮想教室を実現できるかを見守っています。
まとめ
高いクオリティのARコンテンツを手軽に体験できるMerge Cubeですが、教育効果の高さから教育現場で広く活用されています。
ソーシャルメディアとも連携することができるので、新型コロナ禍の状況下においてはリモートで実験などを行うための効果的なツールとしても活躍しています。
開発したMerge Labsはこれまで注力してきた教育分野だけでなく、今後は幅広いソーシャル展開やeコマースでの活用も視野に入れているようです。
キューブのマーカーを無料プリントアウトするサービスも行っているなど、Merge Cubeのさらなる普及に向けた動きも着々と進んでいます。
AR業界でMerge Cubeがどのような成長を見せていくのか注目ですね。
参考:Merge Cube AR Teaching Tools Coming To Instagram And Facebook[VR Scout]
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情報提供元:VR Inside
記事名:「ARキューブを使った理科実験!「Merge Cube」によるAR教育ツールがSNSに続々登場」