株式会社ジョリーグッドが開発研究している、ソフトウェアを使ったデジタル治療”デジタルセラピューティクス(DTx)”である「認知行動療法VR」が、東京都が主催する創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」の2020年度の選抜プログラムに選出されました。


「認知行動療法VR」とは

現在ジョリーグッドが開発研究している「認知行動療法VR」は、今世界でも注目の高まっている”DTx”で、認知行動療法をベースにしたうつ病の新しい治療法として開発が進められています。

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精神疾患は日本国内の5大疾病のひとつであり、患者数は約420万人にも達しています。

その中でもうつ病は127万人と最も多くなっていて、昨今のコロナ禍による外出自粛や経済低迷でその数は増加傾向にあり、今年8月の日本の自殺者数は1849人と、前年に比べて246人も増加しています。

これらの傾向は日本以外の国でもその数が顕著に増えており、国連が警鐘を鳴らしているという状況です。

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患者調査H29(厚生労働省)より

一方で認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies:CBT)とは、人の認知に働きかけることで気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。

人はストレスを感じると悲観的に考えがちになって、問題を解決できない心の状態に追い込んでいきます。

認知療法では、そうした考え方のバランスを取ることで、ストレスに上手に対応できる心の状態を作っていきます。

うつ病治療において認知行動療法は、軽症の状態に対しても適用が推奨されていることもあって幅広い対象に適用が可能です。

「認知行動療法VR」でうつ病治療へ

うつ病患者には

・活動が低下

・自室等に引きこもり、反芻を繰り返す

ということで、ネガティブな気分が悪循環するという傾向が見られています。

認知行動的な観点では、うつ状態の様々な考えや行動から、ポジティブな感情を体験する機会が邪魔されているとも捉えられています。

現在開発が進められている「認知行動療法VR」は、従来の認知行動療法の構造をベースにしており、セラピーの中で行う考え方や場面の説明をVR映像化しています。

従来の方法は、対話で自分の行動を客観的に学習(認知)させて行動変容を促すというもので、場面イメージの齟齬やセラピストのスキルへの依存などの課題がありましたが、認知行動療法VRではVRで様々な出来事や状況を主観的に体験することで、場面イメージの齟齬を無くし、短時間で質の統一されたセラピーの実現が可能となっています。

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またこのシステムでは、AIによる機械学習を重ねることで精度を向上させることで、VRによるうつ病評価とその疾患レベルに対する「VRコンテンツの調合」を自動化することを目指しています。

これらのことから、新型コロナなど様々な理由で通院が難しい患者に対し、クラウドで医師の治療計画や診断を管理できるシステムが開発されており、通院しなくてもデジタル治療の処方を受けることが可能となっています。



Blockbuster TOKYOとは

この”認知行動療法VR”が選出された「Blockbuster TOKYO」は、東京都が主催して創薬・医療系ベンチャーの成長を加速させる各種支援の提供を行うプログラムで、

・研修プログラム

・選抜プログラム

の2つのプログラムから構成されています。

研修プログラムでは、起業・ベンチャー経営や資金調達など、ベンチャーに関する知識、研究開発・事業提携等に必要な知識を身に付けることができるセミナーが、月に1回程度実施されています。

選抜プログラムでは、より具体的な事業計画等を有するチームを対象に、創薬・知財・臨床開発・マーケティングなど、分野ごとに精通したメンターによる専門的な支援や必要な人材とのマッチング、研究開発に資するデータ取得などの支援、事業会社や投資家・支援機関とのマッチングなどの実践的な支援が実施されています。

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まとめ

ジョリーグッドの「認知行動療法VR」が、東京都の医療系ベンチャー支援プログラム”Blockbuster TOKYO”に選出されました。

このシステムは主にうつ病患者に向けて開発されたもので、従来の認知行動療法をVR映像化し、患者に主観的な体験をさせることによって症状の改善を図っていくものです。

昨今のコロナ禍によるうつ病患者の増加傾向の問題は、もはや待ったなしの状態が続いています。

今回の「認知行動療法VR」の普及で、この課題の解決が期待されますね。

ソース:「認知行動療法VR」プレスリリース[PR TIMES]








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情報提供元:VR Inside
記事名:「うつ病患者に向けた認知行動療法VRが「Blockbuster TOKYO」に選出!