OculusQuest2、スマートグラスなどの発表があったFacebook Connectが好評のうちに終了し、仮想現実の分野で勢いを増すFacebook。

そんなFacebookが次世代VRに欠かせないバリフォーカル(可変焦点)技術を開発するスタートアップ企業を新たに買収していることが明らかになりました。


Lemnis社の元CEOのSNS投稿によって判明

今回買収されたことが明らかになったのはシンガポールに拠点を持つスタートアップ企業Lemnis Technologiesです。

同社の共同創設者兼CEOのPierre-Yves Laffontは8月中旬に

「(会社が)新しい冒険に乗り出す」

とブログに投稿していましたが、当時はそれほど注目されていませんでした。

しかし、最近になって LaffontはLinkedInプロフィールを更新し、今年2月からFacebookでフルタイム勤務を始め、現在はFacebook Reality Labsに所属していることを明かしています。

そのため、LemnisがFacebookによって買収されたのでは?との報道が各国のテック系メディアを中心になされるようになりました。

報道についてFacebookもLemnisも沈黙しており、米メディアRoad to VRがLaffontにコメントを求めましたがこちらも返答はないようです。



VRの問題を解決するバリフォーカル技術

VRの問題を解決するバリフォーカル技術

画像:Road to VR

今回の買収について重要なのはLemnisが進めてきたバリフォーカル技術です。

この技術は可変焦点技術と訳されるもので、VRにおける世界の見え方を現実と同じようにする技術といわれています。

VR空間では遠いものも近いものも焦点はおよそ2m程度に合わせてあり、遠近に応じて調節することはできません。

そのため、ディスプレイを覗くユーザーの目の筋肉は一定の収縮となるため、長時間VRをりようすると目に大きな負担がかかってしまいます。

バリフォーカル技術はVR空間内のオブジェクトの遠近に合わせて焦点を変えることができる技術です。

オブジェクトの見え方をより現実の見え方に近いものにし目の疲労を軽減することで、VRを長時間利用することができるようになります。

Facebookは長時間使用に耐える次世代VRゴーグルの開発を進めるに当たり、独自のバリフォーカルVRゴーグルの試作品の製作を行っていたことは有名です。

LemnisはFacebookとは異なるアプローチでバリフォーカル技術の開発を行っており、両者のノウハウが融合することでバリフォーカル技術が搭載されたゴーグルの実現に近づくのではないかと見られています。

まとめ

OculusQuest2の発売を控えVR業界で活発な動きを見せ続けるFacebookが、これからのVRに向けて動いていることが判明しました。

今回の買収したLemnisが開発していたバリフォーカル技術はFacebookも開発にあたっていた技術で、長時間利用できるVRに欠かせない技術です。

長時間利用しても体に負担がかからないVRが実現すれば、ゲーム、ソーシャルネットワークはもとよりビジネスなど日常に密着した場面での利用がしやすくなります。

この研究がVRにどのような影響を与えるのか楽しみですね。

参考:Report: Facebook Acquires Varifocal Startup Lemnis Technologies[Road to VR]

参考:Pierre-Yves Laffont氏のブログ








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情報提供元:VR Inside
記事名:「Facebookがバリフォーカル技術のスタートアップLemnis Technologiesを買収