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GPSよりも正確なナビゲーション、ARアプリ「AR City」のベータ版がリリース



出張や旅行などで初めて訪れた街では、どこに何があるのかがわからず右往左往してしまう場合が少なくない。しかし、ARを用いてバス停や駅、レストランなどの位置情報を現実世界に重ね合わせて表示できれば、ユーザーは初めて訪れた場所でも道に迷わずに済む。


AR、AI開発企業であるBlipparが開発したARナビゲーションアプリ「AR City」は、モバイルARを用いたリアルタイムのナビゲーションを可能にするアプリだ。現在ベータ版が公開されている。


「AR City」について


ARとAI技術を融合したナビゲーションアプリ


「AR City」はAR技術とコンピュータービジョン技術を組み合わせたアプリだ。ユーザーは本アプリを用いて、出張や旅行先で訪れた様々な場所に関する情報をモバイルARによってアクセスすることができる。


本アプリは3つの技術によって構成されている。ARによるナビゲーション、マップ技術、そしてBlipparの独自技術である「Urban Visual Positioning(UVP)」だ。ユーザーはこれらの技術によって、必要な情報をAR機能を用いて直感的に取得することができる。


iOSに対応したアプリであるため、アップルのマップ機能に対応した地域であれば「AR City」のナビゲーション機能を利用することが可能だ。


世界300箇所で使用可能


「AR City」は現在のところ世界中の300箇所の都市部で使用することができる。ユーザーはそれぞれの場所に関連した情報をAR表示によって取得することが可能だ。


建物の名前や行き先を示す矢印など、必要な情報がスマートフォンのカメラ上に表示される。GPSを用いた2Dのマップではユーザーの位置表示に遅延が生じることがよくあるが、「AR City」はGPSよりも正確な位置認識を可能にしている。



GPSよりも高精度なナビゲーション


Blipparの独自技術「Urban Visual Positioning」では、コンピュータービジョン技術を用いて位置や方向を認識し、まるで現実世界に3Dデータが浮かんでいるかのように表示することができる。


自分の行きたい場所や、そこへ至るまでの道のりがリアルタイムでスマートフォンのカメラに反映される。「Urban Visual Positioning」はGPSを用いたナビゲーションよりも正確な位置認識が可能で、現在のところセントラル・ロンドンとサンフランシスコ、およびマウンテン・デューの3箇所のみで使用することが可能だ。



開発者のコメント


BlipparのCEO、Ambarish Mitra氏は以下のように述べている。


「AR City」では、ARとコンピュータービジョン技術がもたらす様々なメリットを融合したものを使用できます。本アプリによって、これまでの旅行体験が大きく変わります。本技術は従来のマップ機能を置き換えるものになるでしょう。(中略)本技術は(AR開発を行う)さまざまなプレイヤーが使用することができます。これによって、従来の旅行や、自動車による移動、ゲーム、そして様々な市場に大きな飛躍がもたらされます。

ベータ版がリリース


「AR City」は現在ベータ版がリリースされており、iOS 11をインストールしたiPhone 6s以上の機種で動作可能となっている。


アプリは無料で、App Storeからダウンロード可能だ。


モバイルARが効果を発揮するナビゲーション機能


「Neon」



「Neon」は、ナビゲーション以外にも様々な用途で使用できるアプリだ。本アプリを使うと、たとえばイベント会場にいる友達に矢印がAR表示されたり、ホームパーティを開く場所にサインをAR表示できる。


「Neon」は人に会う際に有効なアプリで、同アプリに友達のスマホを事前に登録しておくと、友人のいる場所が地図で表示される。そして、友人がいる場所に近づくと、まさに友人がいる場所を指し示す矢印がAR表示される。


また、目的地を案内する場合にも「Neon」は役に立つアプリだ。たとえば、ホームパーティが開かれる場所を地図から選択すると、選んだ場所にAR表示するメッセージを入力する画面が現れる。メッセージを入力すると、選んだ場所にメッセージがAR表示され、様々な人がアプリを通してAR表示されたメッセージを閲覧できる。


参考:会いたいヒト・行きたい場所にAR情報を付加できるARKitナビゲーションアプリ「Neon」のデモ動画公開


店内でのARナビゲーション機能



ナビゲーション機能は屋外だけでなく、屋内でも効果を発揮する。ARKitによって開発されたアプリデモでは、買いたいモノがある場所までの道筋がスマートフォンの画面にAR表示される。


同アプリはショッピングモール、デパート、スポーツ競技場での座席の案内など、幅広いユースケースが想定できる。本アプリの公開予定については定かではないが、ARKitの公開によって様々なモバイルARアプリが開発されている。


参考:スーパーマーケットで買いたい商品までナビゲートしてくれるARKitアプリのデモ動画公開


混雑した空港でのナビゲーション



米国の航空会社American Airlineが開発に参加するナビゲーションアプリでは、空港内の重要な場所がどこにあるのかをポイントで表示してくれる。たとえばチェックインのセキュリティのチェックポイント、もしくはフードや飲み物などのオススメをARで表示する。ユーザーはナビゲーションに従って進めば、その場所へたどり着くことができる。


また、ナビゲーションの他にも様々な情報をお知らせしてくれる。たとえば搭乗までの待ち時間などをインターネットによって共有、もしくは航空会社から提供されたものを使ってAR表示する。


重要な場所や情報をアプリ1つですべてAR表示してくれるので、混雑した空港内であっても迷う心配がなく、空港内での時間をより有効に使うことができる。


参考:混雑した空港で使用できるナビゲーションARアプリ、American Airlinesが開発中


参照元:VRFocus Blippar Launches AR City App To Stop You Getting Lost In A New City


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