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Live Planet、ステレオスコープ型360°カメラを発売 配信プラットフォームと合わせたソリューションを提供可能に




360°動画のプラットフォーム開発に取り組むアメリカのスタートアップ企業Live Planetは、2017年12月にステレオスコープ型360°カメラ「Live Planet Camera」を発売する。


「Live Planet Camera」は、Live Planetが初めて発売することになるカメラだ。カメラをLive Planetのもつ動画配信プラットフォームと組み合わせることで、これまで360°動画のストリーミング配信が抱えていた問題を解決し、高品質な動画配信がおこなえるようになる。


また、オンライン上の配信システムを採用したLive Planetのシステムを使えば、世界中のどこからでも動画配信、管理が可能となるため便利だ。


エンドユーザー間での360°動画のやり取りが、これまで以上にスムーズにおこなえるようになるかも知れない。


Live Planetとは?


Live Planetはエンドユーザー間での360°動画配信システムにマネタイズの仕組みを組み込んだプラットフォーム開発を手がける企業だ。主な狙いは、開発を通じて。イマーシブコンテンツのクリエイターにとって動画制作をおこないやすい環境を提供することにある。


同社のCEOであるHalsey Minor氏は、著名なテクノロジー情報メディアCNETの創設者の1人であり、CNETのテレビ番組プロデューサーを歴任した経験から、クラウドプラットフォームについての造詣が深い。


Minor氏を中心に、世界レベルのプロフェッショナル達が集められ、動画制作・配信のエコシステムをコンシューマーとエンタープライズ双方にとってより良いものへ変えていこうと取り組みを続けているようだ。


カメラ開発の背景


360°カメラ市場の光と影


現在、360°カメラを市場に投入する企業が増加し、それとともに360°動画配信プラットフォームの重要性も増してきている。市場に出回るカメラは、プロ向けのプロダクトから、プロコンシューマーを対象としたもの、あるいはスマートフォンとの連携を取りやすくし、コンシューマーに訴求しやすく設計されたものまで様々なタイプのものが混在している。


全体的に見れば、360°カメラ市場は大きな盛り上がりを見せはじめている最中だといえるだろう。


しかし一方で、残念ながら、市場参入を果たした企業のすべてが大きな成功しているわけではないのも事実だ。たとえばNokiaは、「VR市場の成長が期待していたより遅かった」として、プロ向けの360°カメラ「OZO」ブランドの開発を中止することを決定している。


今後、VR市場の成長鈍化が長期化するようであれば、NOKIAに続いて、カメラの生産中止を決定する会社が出現しないとも限らない状況だ。


Minor氏の指摘する360°カメラの課題


Minor氏は現状の360°カメラが克服するべき課題点をいくつかリストアップしている。


まず、カメラを被写体となる人のすぐ側に置かなければ、人の顔がよく判別できない動画しか撮影できなくなってしまう、という点だ。かといって、動いている人間の側に置きすぎると、思わぬ事故を招いてしまう可能性もある。


また動画配信についていえば、配信環境が悪く、ピクセル単位での情報送受信が上手くいっていない場合、どれだけ高画質な動画をとっても、視聴者側は低品質なビデオだと受け止めかねない、という事態もある。


こうした状況に対して、Minor氏は、高品質なで優秀なカメラと、エンドユーザー間を結ぶ、扱いやすいプラットフォームを組み合わせることができれば、360°カメラ市場の成長をさらに促進できるのではないかと考えているようだ。


Live Planet Cameraについて




Live Planet Cameraはステレオスコープ型カメラで、周囲に取り付けられた16のレンズで動画を撮影する。30fps、最大解像度は4Kまでの撮影が可能。


特徴的なのは、その大きさだ。ややコーヒーカップより大きめのサイズで、コンパクトな仕上がりになっている。場所を取らないため、被写体のすぐ近くに置いても邪魔にならず、撮影ができるというわけだ。



また撮影した動画ファイルは、Wi-Fi、イーサネットなどを経由してストリーミング配信することが可能だ。この配信の操作はオンライン上で完結させることが可能で、WEBページを使い、配信環境に最適化された設定をそのまま使える。


Live Planetの提供する配信用プラットフォームは視聴者がどのような環境で見ていても、最大で35Mbpsまでの通信速度で、快適に動画を見られるように調整されている。画像の切れ目がどこにもない、1つのきれいなパノラマ動画として、リアルタイム

に動画を視聴することが可能だ。


販売価格は1万ドル前後となる予定。


プロダクトとプラットフォームを一体化させたソリューション


今回、初めて360°カメラのプロダクトリリースをおこなったLive Planetだが、その特徴は、配信プラットフォームとカメラを一体化させたソリューションを顧客に提供することにある。


360°動画市場を生き残り、そしてこれまで以上に市場全体を盛り上げていくアイデアとしては、悪くないように思われる。


今後、Live Planetのソリューションに追従する企業が出現するか、気になるところだ。


参考URL:

LIVE Planet, NOKIA, UPLOADVR


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