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VRゲームは海馬を大きくするという研究が発表される。ただし、FPSは海馬を委縮させるとも


海外メディアHothardwareは、ゲームと脳に関係を報告した研究を紹介した。



ビデオゲームが脳に及ぼす影響


同メディアによると、カナダ・モントリオール大学の研究グループが発表した論文「海馬の可塑性に対するビデオゲームのインパクト」において、立体的な空間認識を伴うビデオゲームは脳の海馬を大きくする効果があることが報告された。


空間認識を伴うゲームの影響


同論文によると、VRゲームをはじめとした3Dプラットフォーム・ゲーム(ディスプレイに表示された3Dゲームも含む)のプレイをトレーニングした被験者には、海馬あるいは嗅内皮質(海馬の周辺にある大脳皮質のひとつ)の増大が認められた


同論文では、アクションゲームのプレイをトレーニングした場合にも、海馬の増大が認められたという他の研究結果も引用している。「アクションゲーム」という表現には、2Dアクションゲームも含まれていると推測される。


FPSの影響


その一方で、FPS(First Person Shooting:一人称視点シューティング)のプレイを長期間トレーニングした被験者には、海馬の灰白質の減少が認められたと報告している。もっとも、FPSのプレイスタイルも影響しているようだ。


FPSと脳の関係について、同論文では以下のように述べている。


FPSプレイの長期間に及ぶトレーニングを伴う実験から導出できる結果は、このジャンルのゲームプレイヤーのうち非空間的な記憶にもとづいた戦略を使っているプレイヤーには、海馬の灰白質の減少が認められた、ということである。


以上の記述で言及されている「非空間的な記憶にもとづいた戦略」とは、射撃対象の位置を覚えたりしないで、もっぱら目に見えたものを打ち続けるプレイスタイルのことを指しているように思われる。


ゲームプレイと脳の部位の対応


同論文では、ゲームの種類によって海馬に異なる影響が認められた結果に関して、ゲームの種類によって脳を活性化させる部位が異なるために起こったと説明している。


VRゲームを含む空間認識を伴うゲームでは、FPSに比べて脳の空間認識を司る部位を活性化し、その活性化によって海馬の増大が引き起こされたと考えられる。


反対にFPSでは、空間認識を司る部位よりは運動調節を司るとされる尾状核を刺激すると説明している。


実験結果ではFPSゲームプレイにより海馬の委縮が引き起こされたと述べているが、「非空間的な記憶にもとづいた戦略」というプレイスタイルと「長期間」というプレイ期間のような条件が伴う結果であることに留意すべきだろう。


VRと視力の関係


至近距離で高精細なディスプレイを凝視するという今までになかった視覚体験を提供するVRに関しては、視力への影響をテーマにした研究も報告されており、本メディアで紹介してきた。


子供の視力とVR



本メディア2017年7月20日付の記事では、中国・北京にある先端イノベーション・センターが発表したVRコンテンツが及ぼす子供の視力への影響に関する実験結果を報じた。


実験は4年生と6年生の児童を対象にしてVRペインティングアプリ「Tilt Brush」を一定時間プレイしてもらって、定期的に視力を測定するという手順で実施された。


実験した結果、視力は低下するどころかむしろ向上した、という予想を裏切る結果となった。


もっとも、実験に使われたTilt BrushはFPSのように素早い視点移動が発生しないアプリである。同様の実験をFPSで実施した場合、異なった結果となる可能性はある。


斜視の治療に使われるVR


本メディア2017年8月4日付の記事では、VRコンテンツが斜視の治療に役立つ可能性を示唆する研究結果を紹介した。


2013年に設立されたVivid Visionが行った17人の被験者を対象とする予備的な研究によると、斜視の治療にVRコンテンツを用いると被験者の一部は両目で本が読みやすくなり、ものを立体的に捉えることができるようになったと報告している。


その報告では、実験前に両目での立体視ができたのは半数以下だった。しかし、実験後には9割が奥行きを知覚できるようになったのだ。


2016年の「VR元年」から数えてまだ2年目のVRテクノロジーに関しては、以上のような科学的実験を蓄積して、偏見を除去し悪影響を予防することがさらなる繁栄につながるだろう。


ゲームと脳に関係を報告した研究「海馬の可塑性に対するビデオゲームのインパクト」を紹介したHothardwareの記事

https://hothardware.com/news/some-video-games-cause-brain-damage


上記記事のソースとなった論文が掲載されたオンライン版Natureのページ

http://www.nature.com/mp/journal/vaop/ncurrent/full/mp2017155a.html?foxtrotcallback=true


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