最近はやや減ってきましたが、テレビラジオで「過払い金請求」を勧めるCMを見たり聞いたりしたことがあるはず。過払い金請求は、クレジットカード会社などへ払いすぎた利息を取り戻すために行う手続きですが「過払い金請求を送ると新しいクレジットカードが作りづらくなる」という噂もあります。この噂は本当なのでしょうか?

以前は過払い金請求で信用情報に記録

「過払い金請求」は、消費者金融会社やクレジットカード会社へ支払った利息が多すぎた場合、一定の手続きを行うことで多すぎた利息を返還してもらうこと。多すぎる利息とは、利息制限法に定められた利率より大きい利率が設定されていたケースで、20世紀には取り戻すこと自体が厳しいものでした。

ところが、2006年1月に最高裁判所が相次いで過払い金に関する判決を出した影響で、借りた側から過払い金請求を行うことが容易となりました。しかし、「過払い金請求を行うと信用情報に傷が付いてしまい、その後のカードやローンの新規利用が難しくなる」という噂があり、手続きを躊躇している人も多いでしょう。

実はこの噂、2010年4月18日までは本当でした。というのも、それ以前に過払い金請求を行うと、信用情報機関と呼ばれる団体には「債務整理」「契約見直し」といった記録が残る仕組みだったためです。こうした記録が残った状態では、新規の借り入れ等が難しくなってしまいます。

そこで、消費者問題に取り組む弁護士などがさまざまな働きかけを実施。その成果により、2010年4月19日に金融庁から「契約見直し」に関しては信用情報機関へ登録しないように…という通知が出されることになったのです。では、それまで信用情報に「契約見直し」が記録されていたのはどのようなケースだったのでしょうか?

過払い金請求で信用情報に債務整理

これは、過払い金請求が終了したあとに金融機関などに借入残高が残っていないパターンです。すでに使うことがないカードでそもそも借入残高ゼロの場合と、過払い金請求で返還された金額で借入残高をゼロにできたケースが該当します。

逆に、過払い金請求後も借入残高が残ってしまった場合、信用情報に「債務整理」という記録が今でも残ってしまいます。債務整理には、カード会社などと交渉して残高を分割払いにする、一部返済を免除してもらう、といったパターンも含まれるため、この記録が残ると要注意人物と見なされる可能性が高くなるのです。

過払い金返還は、資金的に苦しい状態でなければ、債務整理の記録が残らないように手続きを行った方が有利です。例えばクレジットカードであれば、過払い金請求をするカードではリボ払いやキャシング分は全額返済後しばらくショッピング利用も控え、利用残高ゼロを維持した上で手続きを行うようにします。

また、あるカードの利用残高がゼロである場合でも系列の金融機関に利用残高がある状態で過払い金請求をすると、系列会社の利用残高へ充当され、残高次第で債務整理扱いになる可能性があります。とくに、21世紀に入り金融機関の提携が複雑化しているので、過払い金請求時は専門家にアドバイスを受けた方が確実でしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「過払い金請求で信用情報に傷がつく本当だった?