首都高速の渋滞が激しかったバブル期、深夜になるまで渋滞が激しく続く区間がありました。それは、3号渋谷線下りの三軒茶屋ランプを先頭にしたもので、多数のタクシーが渋滞を引き起こしていたものです。じつはそこには、タクシー料金のルールが関係しているのでした。タクシーで首都高速を使った方が得か損かを見ていきます。

タクシーで首都高速で渋滞にはまる

首都圏に限らず、多くのタクシー営業エリアでは貸し切りを除き、タクシー料金は走行距離と時間で決まる仕組みになっています。東京23区・武蔵野市・三鷹市であれば、2021年2月現在のタクシー料金は距離分が1.052kmまで420円。以降233mごとに80円ずつ上がっていく仕組みです。

これに加えて、10km/h以下で走行、または停車している時間は1分25秒ごとに80円が追加されていきます。といっても、距離と時間が別々の計算ではなく、タクシーメーターは10km/h以下になる時間料金を距離料金に換算してメーターが上がる仕組みです。

ところが、この時間分の追加に関しては高速道路走行中は対象外。乗車中のタクシーが高速道路に入ると、運転手はタクシーメーターにある「高速」ボタンを押します。この状態になると、首都高速で渋滞にはまってしまっても、時間でメーターが上がることはありません。

タクシーで首都高速利用のメリット

一方、一般道で渋滞にはまるとその分の時間料金が追加されていくため、高速料金を払った方がかえって割安になることも出てきます。とくに、東京の都心部では渋滞だけでなく信号待ちも多く、時間的にもタクシー移動では首都高速を利用するメリットが大きいのです。

距離と時間を併用するタクシー料金のルールは昭和時代から存在し、高速道路が時間料金の適用外であるのはいまと変わりません。そして、バブル期に深夜でも3号渋谷線下りが三軒茶屋ランプを先頭に渋滞していたのは、渋滞時にメーターが上がらないことに加え、3号線のルートや線形も影響していました。

首都高速の都心環状線霞ヶ関ランプから谷町JCT、そして谷町JCTから3号渋谷線三軒茶屋ランプの間は、一般道の上に首都高速が建設されています。そして、一般道側には信号が多いだけでなく、アンダーパスでのアップダウンもあり、一般道の走行距離が長くその差額が首都高速料金を上回る場合も多かったのです。

バブル当時、銀座からタクシーで三軒茶屋方面へ帰る人の多くはこのことを知っていて、乗客は霞ヶ関ICからの首都高速利用を指定していました。これらのタクシーが、三軒茶屋ランプで一斉に降りようとするため、深夜になっても出口渋滞を引き起こしていたのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「タクシーで首都高速を使った方が安くなるケース