日本国中から7000億円以上の受信料を集めて運営されているNHKは、テレビ6チャンネル・ラジオ2チャンネルを放送中。じつは日本一お金がかかっている放送局でもあります。それでは、集めた受信料はどのような番組に多く使われているのか、NHKがWeb上で毎年度公開している決算に関する資料から読み解いていくことにします。

NHKは受信料が収入のほとんどを占める

NHKは、毎年度の予算や決算を公開することが放送法で定められています。NHK予算の公開は、法律上は官報へ公告をするというのが規定です。これとは別に一般向けとしてWeb上で「決算概要」という、事業内容などについての説明を追加した資料が公開されています。

2019年度のNHK決算によれば、2019年度の事業収入は7384億円で、このうちNHK受信料が7115億円と収入のほとんどを占めています。そして、支出で一番多いのは国内放送費で3495億円、続いてNHK職員への給与が1114億円、減価償却費840億円、契約収納費627億円という内訳です。

NHKの「本業」は、日本全国にBS放送を含むテレビ放送・ラジオ放送を提供することなので、国内放送費が支出の半分近くを占めるのは当然といえます。それでは、実際にNHKが国内向けテレビ番組やラジオ番組の制作で、どのようなジャンルに一番資金を投入しているのでしょうか?

NHKはテレビ番組制作費に3605億円

この点については、NHK決算概要のなかに参考資料として、テレビ番組制作費のジャンル別構成として掲載されています。それによると、NHKが全テレビ番組の制作にかけた費用は3605億円。決算の国内放送費より多いのは、番組制作に関わる職員の給与や減価償却費、送信コストなどが上乗せされているためです。

そして、テレビ番組制作費のうち、一番多いコストをかけているジャンルが「報道・解説」で、1142億円と約32%を占めています。NHKは全国各地に放送局を持ち、記者を配置してニュース取材を行っているため、「報道・解説」に一番資金が投入されることになるわけです。

「報道・解説」に続いてNHKがコストをかけているのが「スポーツ」の625億円。続いて、「生活社会情報」が367億円、「ドラマ」が365億円、「エンターテインメント・音楽伝統芸能」の354億円です。ちなみに、大規模ロケが必要な『NHKスペシャル』などは「大型企画」という別ジャンルで、そのコストは118億円です。

なお、教育番組を中心としたEテレの番組を構成している「青少年・教育」「教養・福祉」「科学・自然」「映画・アニメ」は合計で631億円と、番組制作費全体の約18%にすぎません。最近「Eテレを廃止すればNHK受信料が半額にできる」という説が話題になりましたが、番組制作費から見ると難しいでしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHK受信料はどの番組に一番多く使われている?