鉄道旅が好きな人であっても、40代以下で「急行」に乗った経験がある人は少ないでしょう。JRはかつて在来線で走っていた急行をどんどん「特急」へ格上げしてしまい、いまやJR在来線に急行は1本も走っていません。ところが、時刻表を見るとJR料金の説明には「急行券」というコーナーがあり、いまだ急行料金も設定されているのです。

急行は存在していないのに料金を設定

JR在来線で運行中の列車名にある「特急」とは、もともと「特別急行」を省略した名称で、かつては豪華車両を連結した文字通り特別な急行列車だけが使用していました。ところが、1960年代から国鉄は急行を特急へ格上げする動きを急速に進め、21世紀に入るころにはJR路線における急行はほぼ消滅寸前となっていました。

JR路線で最後まで残っていた急行は、青森駅~札幌駅間の「はまなす」でしたが、2016年3月に廃止。現在JR在来線に急行は存在しません。

ところが、JR各社のWebサイトで料金に触れている部分や、JRグループの交通新聞社が発行する「JR時刻表」には「急行券」という項目があり、50kmまで560円などの急行料金が設定されています。急行が運行されていないのに、なぜ急行券・急行料金が残されているのでしょうか?

今ある急行料金は臨時列車に備えて

急行券や急行料金が残っている理由について、JR東日本に聞いたところ「定期で急行は運行していないものの、臨時列車で急行を運行する場合に備えて料金を設定している」とのことでした。つまり、臨時列車であればJR在来線に急行が運行される可能性もあるということです。

実際に調べてみると、急行「はまなす」の廃止後にも何度か在来線急行が運行されていることがわかりました。最近では、2019年5月にJR東日本が奥羽線で急行「津軽」を、2019年11月にJR東海が身延線で急行「富士川」を臨時列車として運行しています。

JR東日本によれば、臨時列車を急行にするかどうかは「設定する列車の速達性や車両設備等について“急行”が適当と判断した場合」とのこと。先ほどの2列車については、かつて存在した急行の復活というイベント性が強いものでした。今後、JR各社が急行を運行する場合も、イベント列車として登場する可能性が高そうです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「JR急行は運行していないのに急行料金が残る理由