警察学校を卒業した警察官のほぼ全員が経験するのが交番勤務です。そんな交番勤務でも課されるのがノルマ。職質や現行犯などいろいろ存在します。そして、交番勤務の警察官がノルマ達成のために欠かせないのが職務質問というわけ。職務質問で警察官が自転車の「防犯登録」を確認する理由を見ていきましょう。

職質で警察官は犯罪の存在を引き出す

一般市民と直接触れ合う機会の多い交番勤務は、日本の警察活動の基本といえます。とはいえ、交番といえども勤務内容は非常に多忙。管轄内で事件や事故、市民からの通報などがあれば真っ先に駆け付けなければならず、外出しない時には報告書などの書類作成が待っているからです。

そんな交番の勤務にも、じつは「ノルマ」があります。現職警察官に実状を聞いてみました。「職質や現行犯などいろいろありますが、警視庁では1人あたり年間3件ってところかな。最も簡単なのが、職質から何か引き出すやり方ですね」といいます。

「とりあえず挨拶から声を掛ける。自転車の防犯登録確認が手軽でやりやすいんですよ。ただし、何もやましいところがない人がほとんどなので、威圧感や嫌悪感を与えないように笑顔で接することが重要」とのことです。

つまり、交番勤務の警察官が行う職質は、犯罪の存在を引き出すためのもの。そのために、自転車の防犯登録を確認することが最も手っ取り早い方法というわけです。盗難自転車であれば窃盗犯である可能性が高まります。

職質に備えて自転車防犯登録を確認

自転車の防犯登録は、全国の自治体で実施しています。自転車に乗る人は、防犯登録をして車体にシールを貼ることを義務づけられており、そのデータベースは各都道府県警察で管理されています。

防犯登録証には、例えば東京都では「警視庁万世橋A-123456」というように、署轄名・アルファベット・6ケタの数字が記載されています。アルファベットの若い順から、数字を割り当てていく仕組みです。

ただし、防犯登録には期限があって東京都は10年間です。10年経つと、自動でデータが抹消されます。このタイミングを狙うのがプロの自転車泥棒。AやBといった若いアルファベットの自転車を狙えば、データが既に抹消されている可能性が高いからです。

現在は防犯登録期限を延長し、無期限という自治体も増えています。しかし、自分の自転車の防犯登録証が若い番号なら、警察官の職質に備えるためにも自転車泥棒対策のためにも、再登録をしておいた方が安心でしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「なぜ職質で自転車の「防犯登録」を確認するか?