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猫を遊ばせるタイミングや時間は? 毎日のルーティンにしたいプレイタイムのアイデア


猫は今でも野性味を色濃く残している?!

獲物を狙う猫

猫について研究している多くの動物学者たちが、猫の習性には野生時代の名残が数多く残っていると指摘しています。人と一緒に暮らし、自ら餌を確保したり縄張りを守ったりする必要がなくなった今でも、猫は「狩り」や「縄張り」に執着しているというのです。

人が猫と暮らすことを選んだ最大の理由は、穀物や経典をネズミの被害から守るためだったと考えられています。猫のネズミを捕まえる能力が見込まれたため、猫はこれまでの自分たちの習性を変えることなく、人の近くで生活することで安全な環境を得られたのです。

そのため、猫は人と暮らす生き方を選んだ後も、野性時代の本能を捨てる必要がなかったのかもしれません。

猫を遊ばせるタイミングや時間

猫じゃらしで遊ぶ猫

ではここからは、いまだに野生時代の名残がある猫を遊ばせるタイミングや時間について考察してみましょう。

猫を遊ばせるタイミング

狩りを成功させた後の食事は、狩猟欲求を満たすことにつながるでしょう。そのため、遊ばせるタイミングは愛猫の食事前がおすすめです。1日に複数回食事させる場合は、朝と夜の食事前に遊ばせると良いでしょう。

食事前に時間を作れない飼い主さんもおられるでしょう。その場合、飼い主さんの就寝前に遊ばせることをおすすめします。そうすることで、愛猫も疲れてしっかりと眠るため、飼い主さんの就寝中に運動会を始めることを防げるからです。

猫を遊ばせる時間

猫の狩りのスタイルは短期決戦型です。猫の瞬発力を最大限に引き出してあげることが重要で、遊ぶ時間の長さは求められていません。猫自身も、すぐに疲れて息が荒くなってしまうはずです。

1回の遊びは5〜15分程度で充分です。愛猫の息が荒くなってきたり、遊びに興味を示さなくなったりしたら、時間に関係なくその時点で切り上げましょう。

プレイタイムのアイデア

ネズミのおもちゃで遊ぶ子猫

飼い主さんは、愛猫の狩猟本能をくすぐり、本気を出させるように工夫しましょう。そのためには、上手におもちゃを使うアイデアが大切になります。猫の獲物は、ネズミの他にも小鳥や昆虫、カエル、蛇などさまざまです。おもちゃを上手に使い、獲物の動きを上手に再現しましょう。

毎回同じだと猫も飽きてしまいます。想定する獲物を変えたり、おもちゃを別のタイプに変えたりしてみましょう。猫じゃらしタイプや釣り竿タイプなどで上手に獲物の動きを再現し、とどめを刺す時にはけりぐるみタイプを与えるなどの変化も効果的でしょう。

なお、子猫の頃に飼い主さんの手や足で直接遊ばせてしまうと、そのまま人の手や足を噛んでしまうようになることがあります。遊ぶ時には、必ずおもちゃを使うようにしましょう。

猫の狩りについて知っておきたいこと

家の中で走り回る猫

猫が持っている身体能力をできる限り引き出し、かつストレスの少ない快適な暮らしをしてもらうためには、猫の野生時代の習性や狩猟本能を理解した上で、上手に愛猫を遊ばせる必要があるといえます。そこで、猫の狩りについて考えてみたいと思います。

猫の主たる獲物はネズミなどの小動物です。彼らは夕方や明け方などの薄暗い時間になると、活発になります。そのため猫たちも、薄明薄暮性といって薄暗い時間帯に活発に活動を行うようになりました。

まだ夜が明けない深夜の4時頃になると、猫が急に家中を走り回って大騒ぎをすることがあり、「猫の運動会」などと呼ばれています。これは、運動不足や欲求不満などが原因で起きる行動で、時間帯については猫が薄明薄暮性であることに起因しています。

愛猫を運動不足や欲求不満にさせないためにも、日々の生活に「遊び」を取り入れ、狩りを成功させて達成感を味わわせる必要があるでしょう。そのためには、「遊び=狩り」を本来の目的である「食事」に結びつけることが有効だと考えられています。

猫の狩りは待ち伏せ型です。犬のように狙った獲物をとことん追い詰めて捕まえるのではなく、物陰で待ち伏せをし、瞬発力を活かして獲物を短期決戦で捕まえるのです。こういった狩りのスタイルも、上手に遊ばせるために必要な知識です。

まとめ

ねずみのおもちゃと遊ぶ猫

愛猫から四六時中遊びをねだられて大変だとか、寝ていると急に暴れ出して寝ていられなくなるなど、愛猫との暮らしが想像していたものとは異なり大変なこともあると実感されている飼い主さんは、少なくないようです。

人と一緒に暮らすようになった猫ですが、その習性にはいまだに野生時代の本能が色濃く残っています。特に「狩り」や「縄張り」に関する思いは私たちの想像以上のようです。

安心して暮らせる安全な「縄張り」を提供し、毎日のルーティンの中に上手に「遊び」の時間を作ることで、愛猫の運動不足や欲求不満を予防してあげましょう。


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