私の命の恩人を紹介するね
見て下さい。この愛くるしく笑う生意気そうな顔を。
プロの動物写真家アレックス・カーンズさん(Alex Cearns)は、ここ4年間、東南アジアにあるフリー・ザ・ベアズ(Free The Bears)というクマの保護活動を行っている団体が運営する野生動物保護区域を訪れ、画像を通して、ここに住むクマの日常生活を記録し続けてきました。
アレックスさんは、アドベンチャーツアーを専門に手がける旅行会社ワールド・エクスペディション(World Expeditions)のアニマル・フォトグラフィー・ツアー(animal photography tour)を主催しました。
そこでの彼女の仕事は、ツアー参加者をFTBの施設に導き、クマの写真を撮ることなのです。
ワールド・エクスペディションは、保護区域へのツアーを運営しています。
また、FTBの施設への入館料を募金の一部として充てることで、この慈善保護団体を永年援助してきました。
この前、アレックスさんは、オーストラリアから訪れた8人のクマ好きにFTBが管理するコロンビアの保護区域を案内しました。 コロンビア保護区域は救済されたマレーグマやツキノワグマを保護する、世界的にも有名な古くからある保護区域だそうです。
私のうちにようこそ
ツアーの始まりは、生後4か月の救助されたマレーグマの赤ちゃんとの出会いです。
このキュートな彼女には、保護された時に付けられた番号”193”という名前が付けられていました。
彼女の体重は9.9ポンド(約4.5キロ)で、この保護区域の中での一番のおチビちゃんです。
もちろん、人気No.1モデルです。
アレックスさんがカメラを向けると、ここぞとばかりにポーズをきめてくれます。
・・・結構苦しいな・・・””は~疲れた~。””ねえ~ちゃんと撮れた?”
この可愛さにより193ちゃんが手に入れたもの
名前をつけてもらったよ
”193”ちゃんの努力が実りました。
彼女の可愛さにメロメロになったツアー参加者アンジェラ(Angela)さんはFTBに寄付をしてくれたのです。
この素晴らしい寄付のおかげで、このクマに正式な新しい名前が付けられたのです。
アンジェラさんが選んだのは、”アリア・スターク(Arya Stark)”という名前でした。
”アリア・スターク”は、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の登場人物の名前だそうです。
このドラマの大ファンになったアンジェラさん、”アリア”という名前を選んだ理由は・・・
そして、ちょっと生意気な感じもドラマの”アリア”っていう女の子とそっくりなのよ。」
と、アンジェラさん。
私の仲間たちを助けてあげてくれる?
今年、FBTは慈善団体として登録後21年目を迎えるそうです。
FBTはメアリー・ハットン(Mary Hutton)さんが、1993年オーストラリアのパースに設立した団体です。
今では、東南アジア全域、特にラオス、カンボジアそしてベトナムといった地域でクマを救済したり世話をすることで、ワイルドライフ・エス・オー・エス(Wildlife SOS)、インターナショナル・アニマルレスキュー(International Animal Rescue)やインドにあるその協力団体に対し、保護区域内の支援活動を行っています。
今までに900頭以上ものクマを救済してきたそうです。
FTBは今後、クマが虐待されたり、不当な扱いを受けることなく、自然環境になくてはならない存在とされるような世界を目指していくそうです。
そして、その使命は、世界中のクマを危険から守り、保護し、豊かな生活を与えること。
FTBは、基金を募り、ベトナムとラオスにさらに2か所の保護地域を建設中だそうです。
成長すれば、誰もが恐れる大きな存在になりますが、クマも赤ちゃんの時はか弱くこんなに可愛いいんですね。
なかなか見ることができない野生グマの赤ちゃんの可愛い一面が見れてとても癒されました。
FTBという保護団体の事、少し気になりましたか?
その優しい心が世界のどこかで苦しんでいる、一匹のクマを救うことになるかもしれません。