猫をお迎えする時に、早く仲良くなって良い関係を築きたいと思うのは自然なことです。
しかし控えめな性格の猫の場合、環境の変化に慣れ、なおかつ飼い主さんとの関係を築いていくのには時間が掛かります。
ですから、お迎えする時には新しい猫の性格を見極めながら対応する必要があります。愛猫のペースに合わせてあげれば、いずれ仲良くなれるでしょう。
控えめな猫の特徴とは?
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猫の性格を見極めるためにはその特徴を知ることが大切です。控えめな猫には共通点があります。ここからその特徴をご紹介します。
隠れる
控えめな猫は、怖がりな性格で人見知りをしやすい傾向があります。そういった猫には、落ち着くまで隠れられる逃げ場所を作ってあげれば安心します。
怖くないと理解すると自分から出てくるようになるので、それまでは無理に出させようとしないことです。
遠くから見つめる
控えめな猫は、飼い主さんに構ってほしかったり甘えたかったりしても近寄ってこないことが多く、遠くからじっと見ていることがほとんどです。
控えめな猫は遠慮がちで自己主張が弱い傾向があり、遠目で飼い主さんの反応や様子を伺っています。複数の猫を飼育している場合、控えめな猫は特に気にかけてあげてください。
ごはんやおもちゃへの反応が薄い
控えめな猫は自己主張をしない傾向が強いので、ごはんやおもちゃに対する反応も薄く、飼い主さんが好みを理解するのが難しい一面があります。
しかし、だからといって好みが全くない訳ではないので、根気よくいろいろなごはんやおもちゃを試してあげてください。
リアクションは大きくありませんが必ず反応するものはあります。その小さなリアクションを見逃さないように心掛けましょう。
控えめな猫と仲良くなる方法は?
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控えめな性格の猫と仲良くなるポイントは「最初の接し方」にあります。
最初の段階で信頼関係を築けるなら、その先もずっと仲良くできるでしょう。
愛猫が慣れるのを待つ
控えめな猫は警戒心が強いので、新しい環境に慣れるのに時間がかかります。お迎えしてすぐに抱っこしたり、隠れている場所から無理に出したりするなら、より一層警戒心が強くなってしまいます。
愛猫が“この家は大丈夫”と思うまでには時間がかかりますし、その時間には個体差もあるので、愛猫が心を許すまで気長に待つことが大切です。
他にも飼育している猫がいると、飼い主さんだけでなく他の猫に慣れるのにも時間が余計にかかります。最初は他の猫とのふれあいを避けて別の部屋で飼育し、慣れたころに対面させることをお勧めします。
そのようにすることで、控えめな猫は場所と環境に少しずつ慣れることができますし、ストレスを軽減できることも期待できるでしょう。
飼い主さんが気持ちを察してあげる
控えめな猫は、何かしてほしかったり甘えたかったりしても、自分からアピールすることが苦手です。
しかしよく見ていると、控えめながらもきちんとアピールをしているので、そのサインをくみ取って接してあげましょう。そうすることで、控えめな猫も少しずつ甘え上手になるはずです。
控えめな猫は甘えたいときだけではなく、嫌なときも主張するのが苦手です。どんな猫でも長い時間かけて撫でられるのは苦手なので、愛猫の雰囲気を見て適当なところでやめてください。どんなときでも、愛猫のペースに合わせることが大切です。
ごはんを食べられるようにフォローする
複数の猫を飼育しているなら、控えめな猫はごはんを他の猫に譲ってしまう傾向があります。優しくて憎めない性格ですが、猫にとって必要な栄養が摂取できないので注意が必要です。
ごはんのお皿は飼育している猫の数だけ用意してください。また、控えめな猫がきちんと食べられたか、他の猫が獲ろうとしてないかをチェックするのも大切です。
ごはんだけではなく、おやつやおもちゃも他の猫に譲る傾向があるので、その点でも飼い主さんがフォローしましょう。
時には控えめな猫だけ別の部屋に連れて行って、一緒に思いっきり遊ぶのもおすすめです。飼い主さんを独占できる時間は、控えめな猫にとってかけがえのないものになるに違いありません。
まとめ
愛猫の本当の性格はお迎えするまで分かりません。愛猫の性格が控えめな場合、表現するのが苦手だったり、臆病だったりする可能性があります。
控えめな猫であっても、飼い主さんがその性質を理解して接するならいずれ仲良くなることができます。他の猫よりは時間がかかるかもしれませんが、根気強く飼い主さんが歩み寄り、愛猫のタイミングを図って接することで、必ず応えてくれるようになるでしょう。